君の彼女でいる条件 (ページ31)

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31.スパルタ教師ページ31

「A…違う！そこはその公式を使うんじゃないって、何回言ったら覚えられるの？」

『…ご、ごめんなさ』

「謝るぐらいなら、この公式早く頭に入れて」

ひいいいいい！！ジョンインくん、スパルタすぎるっ！！！

「セフナも。公式ちゃんと覚えろって言ってるだろ」

「…はーい」

ただいま、ジョンインくんの家のリビングにて5人での勉強会開催中。

初めてジョンインくんの家に来たというのに、すぐに勉強を始めたから緊張する暇も無かった。

チラッと時計を確認すると、勉強会を始めてからかれこれ2時間が経とうとしている。え？に、2時間！？

さすがに休憩なしっていうのはキツイから、恐る恐るジョンインくんに休憩を申し出る。

『ジョンインくん、あの、そろそろ休憩したいんですが…』

「…休憩？ああ、こんな時間経ってたんだ」

やった！やっと休憩できる！

ジョンインくんは、別のテーブルで勉強しているソナとギョンスくんも声をかける。

「ヒョンたち、何か飲み物持ってくるよ。コーヒーでもいい？」

私に勉強を教えると言ってたのに、ジョンインくんに丸投げした2人。しかもなんか、親しげにお喋りしながら勉強している2人は傍からみると仲睦まじいカップル。

私が想像してた、というか憧れてたのはあんな感じの勉強会だったのに。今、私はジョンインくんにスパルタ指導を受けている。しかもセフンくんも一緒に。あれ、私どこからか間違ってしまったのかな。

「ありがとう。コーヒーでも何でも構わないよ」

「分かった。ちょっと待ってて」

そう言って立ち上がってキッチンへ向かうジョンインくん。

はっ！もしや、ここでジョンインくんを手伝えばポイントアップ！？よーし！

『ジョンインくん、私手伝う！』

私の声に、コーヒーを用意する手を止めて私を一瞥するジョンインくん。その顔は無表情で、何を考えているのか分からなかった。でもカッコいい…。

「問題、解けたの？」

え？

「俺、Aに休憩を許したつもりはないんだけど」