君の彼女でいる条件 (ページ27)

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27.提案ページ27

『ジョンインくん！』

放課後、帰り支度をしているジョンインくんの席の前に立ち、声をかける。

「A、どうかした？…Aの後ろの2人は何？」

怪訝そうな顔をして私の後ろに視線をやる。後ろの2人っていうのはソナとギョンスくんね。私がちゃんとジョンインくんに言えるか監視してるの。

『あのっ！勉強会、しませんか？』

「勉強会？何、いきなり」

『…えっとね』

私がこんな提案をするのにはちゃんと理由があるの。

それは、遡ること昼休みーーー。

「…ふーん、なるほど。つまりAさんはジョンイナと両思いではないかもしれないってことか」

かいつまんで事情を説明したあとスッキリと要点をまとめて納得した様子のギョンスくん。

『それで、気を引かせようと私とソナで作戦立てたりしたんだけど、効果はイマイチでね』

「ジョンインくんと仲がいいギョンスくんなら何かいい案出してくれるかもって」

私とソナの顔を交互に見て、何か考えてくれてるみたいで「うーん…」と唸って黙ってしまった。

「じゃあ、勉強会とかどう？」

「『勉強会？？』」

またもや私とソナの声がかぶる。

「ジョンイナに勉強教えてもらえばいいじゃん」

『なっ…まさか、』

そこでまたギョンスくんがニヤッとして一言。

「そのまさかだよ。追試受けるんだったら勉強しなきゃ、でしょ？」

追試のことを面と向かって指摘され、恥ずかしくなる。だけどジョンインくんに勉強教えてもらえるんだったら頑張れるかも！

「…ちょっと待って。頭が悪い子って、ジョンインくんの好感度下がらない？」

…ちょい！待つのはソナ！あなたよ！サラッと私が、頭が悪い子って言いましたね？言っておくけど数学が悪いだけで他は普通なんだからね！

思いっきりソナの顔を睨むが軽くスルーされる。

「女子は分かってないなあ。男子は女子に頼られると嬉しいんだよ。むしろ好感度上がると思うけど？」

『じゃあ、今日私ジョンインくんに聞いてみるね！』

そして今に至るわけです。