君の彼女でいる条件 (ページ24)

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24.ツイてない！ページ24

「この間の中間テストの返却するぞー。ちなみに30点以下は追試あるからなー」

そう言って答案返却を始めるのは担任であり数学担当のミンソク先生。

最近のバタバタで中間テストの存在をすっかり忘れてた！しかも追試あるの！？…数学苦手なのにどうしよう。

授業初っ端からずどーんと気分が下がってしまう。

誰にでも優しくて人気のあるミンソク先生。先生の笑顔は私を含めた女子みんなの癒し。だけど今の私には意地悪な顔をしているようにしか見えない。…ああ、天使のような先生をこんな風に思うなんて私って相当捻くれてる。

返されたテストを見れば、でかでかと名前の横に26という数字。つまりめでたく私の追試が決定したということ。

他の教科ならまだしも、数学だけはどんなに頑張っても得意にならないんだよおお…。いや、そもそも私には向いてないんだよおお…。

心の中で意味のない言い訳をしながら頭を抱えていると隣から、ふって笑う声が聞こえてきた。…まさか、まさか、まさか！

『み、見たの？』

「…たまたま視界に入っただけ」

いやいや、それ見たって遠回しに言ってるじゃん！

って、私のこと笑っておいて自分はどうなのよ！ギョンスくんが私のテスト見たんだから私も見ても許されるよね？

チラッとギョンスくんの机の上にある答案用紙を見る。

『えっ…』

96点…だと！？本当に私と同じテスト受けたの！？いやいや、私の見間違い…

「ちなみにこのクラスの最高点は96点だったかな」

と、追い討ちをかける先生の言葉。

ギョンスくんの様子を伺えば、さも最高点が当たり前のように冷静に先生の話を聞いていた。

ギョンスくんやっぱり頭いいんだ…。そんな頭のいいギョンスくんに点数見られるなんて恥ずかしすぎる…今日はツイてないみたいだ。