君の彼女でいる条件 (ページ23)

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23.隣の席のイケメンくんページ23

翌日。

今朝もジョンインくんは家まで迎えに来てくれて、学校に着くまでに例の作戦も抜かりなく遂行しました。相変わらずジョンインくんは楽しそうに笑ってるだけだったけど。

着席して1時間目の数学の授業をしていると、隣の席に誰かが座った気配がして、反射的に視線を向けるとギョンスくんと目が合ってしまう。

…ギョンスくん、かあ。なんかイメージできないんだよなあ、ジョンインくんと仲が良いってこと。

どっちかっていうと明るい性格のジョンインくんとは対照的で、物静かで冷静なギョンスくん。2人の共通点はイケメンってこと以外に見つからない。

「何ジロジロ見てるの」

『あ、ごめん…』

ジロジロ見てるつもりはなかったけど、私って人の顔をジッと見る癖があるのかな。とにかく失礼な奴って思われたかも。しかも協力してもらおうと思ってる矢先に。これじゃあ先が思いやられる…。

「…謝ってほしいんじゃなくて理由を聞いてるんだけど？」

あれ？ギョンスくんってこんなキャラだったっけ？今まであんまり話したことなかったから私が知らなかっただけか。

『えっと、理由と言われましても…ただ、イケメンだなって思って…』

ジョンインくんとギョンスくんとの共通点を探してた、とは言えない私は誤魔化そうとする。イケメンって思ってたのは嘘じゃないけど。

「何言ってんの。褒めても何もあげるものないよ」

『お世辞じゃないです！』

「…まあ別にどうでもいいけど」

そう小さな声で呟くと机に向かって授業の予習を始めたギョンスくん。理由聞いたのはギョンスくんなのに、深く突っ込まないんだ…。なんていうか、本当にクールだ。

『あ、あのさ！』

私が話そうとしたとき丁度チャイムが鳴って授業が始まった。ギョンスくんにジョンインくんとのこと聞こうとしたのに。残念！