君の彼女でいる条件 (ページ21)

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21.許せるわけないページ21

半分心が折れながらも、まだまだ作戦は残ってるから私は諦めない！今のところまだ一勝一敗だしね！

えーと、次は…そうだ、これだ！髪をかきあげる！

『…』

髪を耳にかけたり、くるくる指に巻いてみたり…その度にジョンインくんの反応をチラチラ窺う。

「…」

あ、また目が合った！…だけどすぐに逸らされてしまう。また気づかれなかったのかな。

「…A、さっきからチラチラ見てくるから照れるんだけど」

え？照れる？ちょっと予想外の反応だったけど、結果オーライ！？いや、でも作戦は失敗かあ。

次はどうしようか…

今日立てた作戦を頭の中に並べて、使えそうなものを探しているとジョンインくんが「わかった！」と声を出す。

何事かと思ってジョンインくんの方に顔を向けると、世に言うドヤ顔状態で私を見ていた。

「…わかったよ、A。俺の気を引きたかったんだ？」

！？！？な、な、なんでそれを…！？

「なんで！？って顔してる」

もしかしてジョンインくんには私のことなんか全部お見通しなの？やっぱり私にはジョンインくんを好きにさせるなんて無理な気がしてきた。

『…はあ』

思わずため息をこぼしてしまう私。

「そんな、落ち込むなって。案外良かったよ。上目遣いとかけっこうドキッとしたし」

『え！？』

今の聞き違い！？上目遣いにドキッとしたって本当に！？

「…あれ、意識してやったんじゃなかったの？」

『…いえ、意識してやってました』

こうなったら隠すのもおかしいと思って正直に淡々と答える。頭の中はパニック状態だけどね！

「よかった…無意識だったら許せなかったから」

『え、どうして？』

すると、ニヤッと怪しげに笑うジョンインくん。あ、久しぶりのSモードジョンインくんだ。

「俺以外の男の気を引こうだなんて、許せるわけないじゃん？だから、俺の前以外でそういうことやるの禁止ね」