君の彼女でいる条件 (ページ3)

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3.俺のこと好きなの？ページ3

セフンくんが去って行った後、この場には私とジョンインくんの2人だけ。

正直言って2人きりというこの状況だけでどうにかなりそうなほどに私の心臓はドクドクと激しく波打っていた。

ジョンインくんが好きです、付き合ってください

頭の中で何度も反芻したこのセリフをただ口から出すだけ！いけ、私！

「ねぇA、話って？」

『うん、あのね…ジョンインくんがすきで…って…えええっ！？』

ちょっと待って、ストップストーーーップ！！

い、い、今、ジョンインくん私のことAって！言ったよね、そ、空耳じゃないよね！？

『あ、あ、あの！ジョンインくん、私の名前知ってるの！？』

「…？そりゃ、知ってるよ。同じクラスだろ？」

お、覚えてくれてた…！それだけのことなのに、こんなに嬉しいなんて！

「……」

『……』

「……A、俺のこと好きなの？」

『！！！』

名前呼ばれたことに気を取られて、ジョンインくんが好き、まで言ってしまったことを思い出す。

『…好き、です』

「俺の彼女になりたいってこと？」

『…な、なりたいです』

「ふーん」

…何これ何これ何これ！！めちゃくちゃ恥ずかしい！！しかも先回りして言われてしまっているのがなんとも情けない！！

兎にも角にも、この沈黙はもう耐えられないです。

『私、覚悟はしてます！ので、ハッキリ振って、ください』

自分で言ってて泣きそうだ…。

だけど私好きだって伝えたかっただけだから。OKの返事を期待してないわけじゃないけど、ジョンインくんをこれ以上困らせるのは嫌だった。

「いいよ、俺の彼女になっても」

『…え？』

…えええええええええ！？！？

ジョンインくん、待って、今…

「今日からAは俺の彼女、ね」

あ、私今日死ぬのかも。