君の彼女でいる条件 (ページ19)

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19.善は急げ？ページ19

『え？ソナ、何言ってるの』

「聞こえなかった？要するにね、ジョンインくんと両思いになれるように頑張ろうって話」

『…いやいやいや両思いなんてそんなこと不可能じゃ…』

「まずはジョンインくんの理想のタイプを探るとするか！」

激しく首をぶんぶんと横に振ってる私を無視して勝手に話を進めていくソナ。

『ソナ、待って私を置いていかないで。話を聞いて』

「ちゃんとついてきてよー。こうなったら善は急げ！だからね？」

そう言っていそいそとノートを取り出して何か書きつけ始めるソナ。見れば1番上に大きく"ジョンインくんに好きになってもらおう大作戦"と書いている。ダサいよ、そのタイトル！なんか古臭さを感じるよ！

『ジョンインくんに好きになってもらうなんてそんな大それたこと…』

「何、怖気づいてるの！さっき期待してるとか何とか言ってたくせに」

『いやあ、なんかよくよく考えたら無理だってことに気づきました』

パーンっと思いっきり下敷きで頭を叩かれる。

「A、よく聞きなさい。このままジョンインくんにからかわれてるままそのうち捨てられるバッドエンドか、それとも両思いになってラブラブイチャイチャなハッピーエンドか、どっちがいいの！？」

『やめて！捨てられるなんて…縁起でもない！！』

「Aが何もしなかったら確実にバッドエンドよ」

いつになく真剣な表情のソナ。ソナの言うバッドエンドが頭に浮かんできて急に現実味を帯びてくる。…そんなの嫌だー！

『ハッピーエンドがいい！』

「でしょ？じゃあ、早く作戦考えるよ」

ソナ、何て頼もしい親友なの！

ソナのおかげで再び元気を取り戻した私は決意する。

ジョンインくん！みててね！私、ジョンインくんに好きって言わせてみせるからね！