君の彼女でいる条件 (ページ18)

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18.こうなったら… ページ18

「…で？一体何がどうなってジョンインくんと付き合うことになったわけ？」

そう私に尋ねるソナは、さっき私が全力疾走して手に入れてきたミルククリームパンを頬張っている。

もっと味わって食べてほしいなあなんて思ってソナの手元のパンを見つめてると、「さっさと白状して」と言われてしまった。

『分かったよ。…それがね』

それから私はソナに全てを話す。

昨日の放課後、ジョンインくんに告白したこと。
そしたら意外にもOKを貰えたこと。
でも彼女でいるには条件があるってこと。

『…とまあこんな感じです』

「…」

あれ？ソナ、急に黙っちゃった。さっきまで相づち打ちながら聞いてくれてたのに。どうしたんだろう。

それにしても可愛い子が黙ると、不機嫌そうに見えるんだなあ。そんなしょうもないことを考えてた矢先、ソナが口を開く。

「…単刀直入に聞くよ？」

『…え？うん、何でもどうぞ』

「ジョンインくんとAって両思いなの？」

あ、それ聞いちゃいますか。

「条件って、ちょっと私には理解できないんだけどさ…。Aのこと好きだったらそんなの出さずに付き合うよね？」

『…』

「…ごめん、A！傷つけるつもりはなかった」

『はああああ。やっぱりそう思うよねえええ』

盛大にため息をつきながら机に突っ伏す私。

「…やっぱりって、分かってたの？」

『いくらバカな私でもそれくらい分かるよおおお。…だけどさ、ジョンインくん今まで告白断ってばっかだったらしいのにさ、私彼女になれたんだよ？だからちょっとは期待してもいいよね』

「…そういえばそうか。ジョンインくんに彼女いるなんて聞いたことないしなあ」

『でも私、ジョンインくんにからかわれてるとしか思えないんだよ』

そう口に出して言えば、今までのジョンインくんの行動全てが私の反応を楽しむためのものに思えてきて、ますます憂うつになる。

そんな私とは対照的に明るい声でソナが私の耳元でコッソリと囁く。

「こうなったらさ、ジョンインくんに本当にAのこと好きになってもらおうよ！」