29 ページ30
「病院内では、走っちゃいけないって知らないの？」
ベクは、いつもみたいに意地悪く、そう言った。
『ご、ごめんなさい…』
「そんなに、俺に会いたかったの？」
『う、うん。』
「嬉しいこと言ってくれんじゃん。」
ベクは、口を四角くさせて笑うと、頭をポンポンと撫でてくれた。
ベクは、どうなんだろ…？
『ベクは……？ベクは、ど…きゃ』
ベクに腕を引っ張られて抱き締められる。
「会いたかったに決まってんじゃん。チャニョルから、ご飯食べてないって聞いて、すごい心配した。こんなに痩せちゃって…。」
ベクの腕の力が強くなるのが分かる。
ベクにもこんなに、心配かけてたんだ…。
いくら人通りが少ないところでも、いつ人が来るか分からない。
『ベク誰か来ちゃう……』
「んなの、見せとけ」
ベクは、離してくれそうにない。
でも、このまま時が止まればいいのにって思っちゃう自分がいる。
ベクの香りってこんなに安心するんだ。
「今度、俺が行った時にご飯食べてなかったら、覚えとけよ？」
ベクが顔を覗き込んでそう言うから、"頑張る"と答えたおいた。
「Aちゃんは、手がかかる患者さんですねー」
今度はバカにするような言い方で頭を撫でてくる。
『じゃあ、ベクが面倒見てよ』
腕の力を強くしてベクの胸に顔を擦り付ける。
「なに、今日は甘えん坊なの？会ってないのたった数日なのに？」
『うるさいー！次またいつ会えるか分からないから、充電！』
「じゃあ、俺も充電する。」
2人でバカみたいにぎゅーと抱きしめあった。
────────────
────────
「はぁ？財布忘れた？何しに来たの？」
『いやだって、チャニョル先生がコーヒー買ってきてって言われて…』
「わーったよ、俺が一緒に買うから。」
『ねぇ、ベク、チャニョル先生ってブラック派かな？微糖派かな？』
「知らね」
突然、冷たくなるベク。
『ベク？』
「あーもー、そんな顔するなよ、チャニョルはブラックだよ！ブラック！」
そう言うと、ベクは1Lのブラックコーヒーを持つと、会計に向かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3354人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
玲仁(プロフ) - 北国さん» 北国さん…！そうなんですか、残念です(:_;)でもでも、コメントありがとうございます(*´ω｀*)すっごい嬉しいです！が、がんばりまーす笑私も、もっと お話したいです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2016年2月19日 16時) (
レス) id: 7838c0735b (このIDを非表示/違反報告)
北国(プロフ) - ツイッター消しちゃいました北国です申し訳ない（ ; ; ）本当にすきですこの作品！以降めんどくさいし大変ですよね（ ; ; ）あ、誤字移行です！頑張ってくださいな！！ニコ またお話ししたいですー！ (2016年2月18日 23時) (レス) id: 453ee14f6f (このIDを非表示/違反報告)
玲仁(プロフ) - ゆうあさん» 返信遅くなってごめんなさい(/_;)嬉しいお言葉ありがとうございます(*´ω`*)相変わらずのろま更新ですが、完結させますので最後までよろしくお願いします┏○ﾍﾟｺｯ (2016年2月17日 17時) (レス) id: 0aa6e05aef (このIDを非表示/違反報告)
ゆうあ(プロフ) - このお話ほんとにおもしろくて大好きです！これからも更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2016年2月8日 17時) (レス) id: 1d6f6580f2 (このIDを非表示/違反報告)
玲仁(プロフ) - 再レスありがとうございます(;_;)なかなか更新遅くてごめんなさい(T_T)ありがとうございま*もう少し続く予定なので最後までよろしくお願いします(*´ω`*) (2016年2月7日 23時) (レス) id: 0aa6e05aef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
