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ジェシーside
「そうだったん、ですか………」
そんな陳腐な言葉しか出てこない。
カウンセラーさんから聞かされた話は、想像しがたいぐらい残酷で冷たくて、理解することを拒みたくなるようなものだった。
樹の母親は、若くして樹を身ごもったそうだ。父親は腹の子供、つまり樹を拒絶し失踪したそう。
その事を幼少からずっと聞かされて育ったそうだ。
「樹は悪くないけど、樹が悪い」と。
樹が10歳の時に継父と再婚し、その翌年に実母は樹の前で首を吊って自死を選んだ、まるで幼き実子を他人になすり付けるかのように。
ここからは樹と継父の2人暮らし。妻が自ら逝ったことが苦痛だったのか、継父はこれまでの無関心な態度を一変、樹に手を上げるようになったそう。
時には拳、時にはベルトや針金ハンガー、時には煙草やガラス片、身ぐるみを剥がされ外に置き去りにされたことも少なくないという。
この頃から自室に軟禁状態で、学校に行けなかったそうだ。
初めの頃は抵抗していたそうだが、12歳の時に大声で助けを呼んだところ児相に通報され、継父が誤魔化して帰ってもらった日から徐々に折檻が加熱したそう。
「ごめんなさい……なんか……苦しくなってきて…………」
カ「そうだと思う。ちょっと休憩しよっか。」
当事者でもなんでもないのに、恐怖と憎悪で肩が震えていた。
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しずく - 面白かったです！更新楽しみにしています。これからも頑張ってください！ (2021年8月2日 21時) (
レス) id: 0ac6e112f4 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - 面白いです！ (2020年10月31日 3時) (レス) id: 7af6836f29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くも | 作成日時：2020年9月24日 23時
