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「あ、起きました?」


目を覚ますと由伸の顔が近くにあった。


『わ!びっくりした。ごめんね、大事な投手の肩を使ったね。』


「そんなこと気にしなくていいですよ。」


「A、ちょっと話そうか。」


「俺は席外しますね。」


そう由伸が声をかけると思わず袖を引っ張った。


「Aさん?」


今は話せる自信ない。
何をいっても意味がない気がする。


『今は、話せる自信がないの。少し時間がほしいの。』


「……分かった。由伸、Aのことお願いしていい?」


そう言ってこの場を離れた。


『ごめんね。巻き込んで。』


「ちょっとびっくりしました。普段ならこんなことがないから。」


『今、この場で信頼できるのは由伸だけなんだ。とりあえず事務所と話しあわないと。』


「自宅まで送りますよ。」


『大丈夫だよ。伝えないといけない人もいるから。』


「そうなんですね。出口まで送ります。」


『大丈夫だよ、迷惑かけちゃったし。』


「送らないと翔平さんに怒られちゃいそうなんで。」


由伸が苦笑いしながら言った。


『ありがとうね、また落ち着いたら連絡するね。とにかく今は試合のことだけに集中してね。』


「行きましょう。」


そう言って私のカバンをもった。


『いいよ、それくらい自分で持つから。』


「気にしないでください、行きますよ。」


「とりあえず家に着いたら連絡してくださいね。待ってます。」


人気のない出口から球場をでた。

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HIKARU(プロフ) - 目次16ページ2つあります (3月11日 22時) (レス) id: 274ae1ab60 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:xoxo0216rs | 作成日時:2024年3月1日 12時

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