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試合が始まる前にスタッフの方からモニターの調子が悪くて時間通りに試合開始ができませんと。
応援席からもちらほらとまだかなという声が聞こえてくる。
Aさんはもう会場に着いているかなと考ていると翔平さんが一平さんに声をかけた後携帯を持った一平さんはベンチから移動した。
『一平さんどうしたんですか?』
「ちょっとお願いをね。由伸もびっくりするよ。そのお願いを聞いてくれるかは本人次第だけどね。」
『もしかしてAさんですか?』
「よく分かってるね。少しずつ不満が出ているようなこの空気を変えてくれるよ、Aならね。」
『そうですね、今日来れた人はある意味運がよかったのかもしれないですね。』
そうしばらく話していると一平さんが戻ってきた。
「どうでしたか?」
「Aさんも周りの空気が気になってたみたいで、快く受け入れてくれたよ。Aさんの準備が出来次第、アナウンスが入ってくると思う。」
その数分後にアナウンスが入った。
只今モニターの調子が悪く、試合開始が遅れております。
大変ご迷惑をおかけし申し訳ございません。
周りがザワザワとしはじめる。
「皆さん、Fogです。少しの間楽しんでくれますか?」
そう言うとさらに周りがザワザワする。
Fogが来ているという声がちらほら聞こえる。
「少し驚きましたか?数分ですが皆さんお付き合いくださいね。」
そう言うとドーム内が盛り上がり始めた。
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HIKARU(プロフ) - 目次16ページ2つあります (3月11日 22時) (レス) id: 274ae1ab60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:xoxo0216rs | 作成日時:2024年3月1日 12時