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『改めまして。水原一平です。』
「初めまして。兄がいつもお世話になっております。あの……私の事はどこまでご存知ですか?」
『翔平から聞いてるのはFogと声優のAAさんが一緒なのも知っています。何かあった時のためにと翔平からメジャーに行くときに聞いてたんです。』
「そうなんですね……気をつかっていただきありがとうございます。私を呼んだ理由を聞いてもいいですか?」
Aさんはとても礼儀正しい人だった。
『本来であればもう試合が始まっているんですけどモニターの調子が悪くて画面がつかないんです。そこでAさんの力を借りたくて連絡したんです。』
「私ですか?」
『翔平から調子がよくなるまでアナウンスのマイクを通じて歌を歌って時間稼ぎをしてほしいと。』
「そうですね……時間が押してるのは私も気になってましたし……隣にいた小さい子供さんもまだかなと気にしていたようなのでその間で少しの間楽しませることができたら大丈夫です。わざわざ水原さんにも来ていただいたので。」
そう言って笑ったAさんはどこか翔平に似ていた。
「関係者の方には伝わっていますか?」
『この後簡単には伝えますけど喜んでくれると思いますよ。関係者の方も少し焦っていましたし。』
「そうと決まったら準備しましょうか。案内していただけますか?」
そう言って持っていた帽子を深くかぶって一緒に歩きだした。
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HIKARU(プロフ) - 目次16ページ2つあります (3月11日 22時) (レス) id: 274ae1ab60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:xoxo0216rs | 作成日時:2024年3月1日 12時