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｢照！！！｣
帰宅後。速攻電話。
なぜかワンコールで出るし。
岩『お疲れ』
｢お疲れ。じゃない！｣
岩『ええ？何怒ってんの』
｢き！す！ま！あ！く！｣
わたしが言うと、あははって高笑い。
岩『ええ？風呂入った時気づかなかったの？』
｢気づかなかった！も、優希に言われて恥ずかしかったんだから…！｣
岩『あはは。…ねえ、優希って言うの、やめない？』
突然謎の発言。どゆこと？
｢やめるって…何を？｣
岩『優希って。名前呼び捨てすんの。』
｢…は、なんで？｣
岩『いやなんでって。彼女が他の男のこと呼び捨てしてんの、嫌だもん』
嫌だもん。って。こどもか。可愛いけども。
………
｢…ん？｣
岩『ん？』
｢…彼女？｣
岩『え？うん。彼女。』
｢…彼女いんの？｣
は？って低い声で言う照。…いやまあ、うん、わかるけどさ。
岩『…は、本気で言ってんの？』
｢本気ってか、え、それって｣
岩『…あー、そうか、うん、まあ言いたいことは、わかったわ』
｢…うん？｣
ちょっと待って、と照のセリフと同時に、インターホンがﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝと鳴る。
｢ごめん、誰か来た｣
1回切るね、と言い、電話を切る。
｢はーい｣
俺。
って、一言。インターホン越しに聞こえる声。
…え？
この声は、
今電話してた、人、？
慌てて玄関を開ければ、目の前には。
岩｢…どーも。彼氏です。｣
｢…あー…｣
入るよ、と、わたしが返事をする前にズカズカ。
｢…約束してたっけ｣
岩｢ん？サプライズ｣
…だよね。だってわたし、帰宅直後だもん。
｢…ごめん、散らかってる｣
岩｢いつもじゃん｣
なんて笑いながら言うから、たくましいその腕をパンチする。こっちがダメージ食らうけど。
｢待って、先シャワーだけ浴びたい｣
岩｢俺も？｣
｢はい？｣
岩｢んふ。俺も入っていい？｣
｢ダメです｣
えーなんでーって駄々っ子。可愛いけど。
駄々っ子照を置いといて、シャワーだけ浴び、すぐに出る。
と、キッチンで何やらやっていて。
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作者名：みらくる
| 作成日時：2024年3月29日 17時
