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熱を測ってみれば、また照にバッと体温計を取り上げられて。
岩｢…ネツナイヨ｣
｢ねえなんでカタコト？｣
絶対熱あるじゃん、って体温計を照から取り上げようとするけど、全然取れなくて。
逆に照に、覆い被さる形になってしまう。
下から、わたしの胸をむにって鷲掴みする照。
｢ん、ねぇ。｣
岩｢…A｣
ゆっくり起き上がって、対面で座る形になって。
岩｢…好きだよ｣
じっと、見つめあって。
｢…熱上がったら、照のせいだからね｣
岩｢熱あってももう、止まらねぇけどな｣
いひひって笑って、そのまま、キスをして。
わたしの体温は、きっと、爆上がりしたに違いない。
久しぶりの、とろけるような感覚に飲み込まれて。
何度も何度も、好きって言って。
何度も何度も、名前を呼んで。
お互いの離れていた時間を埋めるかのように、お互いをたくさん、求めあった。
その後。
わたしの体温が、37.5℃だったことを後から聞いて。
それはアウトじゃん！っていうくだらないやりとりで、少しだけ、喧嘩をした。
岩｢はいはい、わかったわかった｣
｢熱上がったらどうすんの！｣
岩｢また俺が看病するだけだけど｣
｢んえ、｣
岩｢A、昔からだけど、体調悪い時の方が素直だからな…｣
｢そ、そんなこと！ある、けど｣
岩｢ひひっ。自覚あるんだ｣
｢…好きだもん｣
岩｢…え？｣
｢…照のこと、好きだもん。｣
岩｢…ん、うん｣
｢…もう1回、したい、です｣
岩｢…熱上がっても知らないよ？｣
｢…熱あっても、いいもん｣
岩｢…言ったな？覚悟しろよ？｣
｢…照こそ。わたしのこと、満足させてよ？｣
岩｢…そんなこと言ってられねぇくらい、めちゃくちゃにしてやるから｣
自分でも怖いくらい、素直になって。
きっとこれも、熱のせい…？
岩｢じゃねぇだろ笑｣
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作者名：みらくる
| 作成日時：2024年3月29日 17時
