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ふと目が覚める。
カーテンから漏れる光。
…朝？
スマホ…どこだっけ。
ふと見渡すと…
｢…え｣
ベッドの縁にもたれ掛かりながら、誰か寝ている…？
色々考えて、とりあえずこの人が照だという事は理解出来た。
そしてなんだか、色んなことを言ったような…。
うーん、と考えていると、照がもぞ、と動いて。
ちら、とわたしの方を見るなり、わっ、ってびっくりしている。
岩｢…びっくりした…｣
｢…いやわたしのセリフねそれ｣
まだ完全に開けきっていない目で、ふにゃ、と笑い、わたしのベッドに潜り込んでくる。
｢ちょ、！｣
岩｢…もうちょっと寝よ｣
そのままわたしを抱き枕みたいにして、ぎゅうって。
心臓、キュンキュンし過ぎて、痛い。
岩｢…体調どう？｣
｢あ…うん、まだ少し、だるさある、けど｣
大丈夫。って言えば、頭をポンポンしてきて。
岩｢…昨日のこと、覚えてる？｣
昨日…。
｢…なんか、色々話したな、って気はする、けど｣
あんまりわかんない、って言えば、
ばっと起き上がって、
嘘でしょ、
って。なんか絶望してる。面白い。
岩｢…ああもうほら、これだからAってさ…｣
仰向けに寝ているわたしに、覆いかぶさってきて。
岩｢…もう待たないよ。俺。｣
｢…熱、測ってみる？｣
岩｢…え？｣
｢37.5℃以下だったら…するんでしょ？｣
昨日の、なんとなく覚えている会話。
わたしがそれを言えば、照は少しだけ、顔を赤らめて。
岩｢…測って、ください｣
そっと照の頬に手をやれば、目を細めてにこって笑ってくれて。
岩｢…もう叩かれないようにします｣
別れた時。照の頬を、パチンて1度だけ、叩いた。
その時のこと、覚えてたんだ。
｢…当たり前です。｣
岩｢…ねえ早く熱測って｣
｢んふふ。話しそらしたな？｣
そらしてない、って言いながら、その後ぎゅってしたり、ちゅってしたり。
…なんだか久々に、甘々な時間。
体温、上がりそう。
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作者名：みらくる
| 作成日時：2024年3月29日 17時
