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玄関に入り、扉を閉める。
今何が起きてる？なんで目の前に照がいるの？いや優希と彼女さんは？なんでなにがどーなってる？
1人でプチパニックに陥っていると、そっとおでこに手を添えられる。
岩｢…まだ熱いな｣
…待って、これ、映画で観た。この人主演の映画でこんなようなシーン観た！！！
｢んな、ね、何…？！｣
その手を掴み、おでこから引き離す。
岩｢…元気はあるの？｣
｢へ？！げ、元気、元気だから、あの、｣
岩｢じゃ、いっか。お邪魔します｣
｢…ええ？なにがいいの？｣
岩｢元気ならお邪魔してもいいかなって｣
｢え、あ、いや、まだあの、熱あるし…ダルいんだよね…｣
ふぅー、とちょっとしんどそうなフリをしてみたら、フンって笑い声とともに、ひょいと身体が宙に浮かんで。
岩｢じゃあベッドで大人しく寝てろ｣
お姫様抱っこ。近い。顔が近い。心臓がドキドキバクバク。
熱上がる。こんなの熱上がる！！！
｢〜っだ、大丈夫だから、！｣
照はゆっくりとわたしをベッドにおろしてくれて。
その横に、照も座る。
色々おかしい、この状況。
岩｢…なんで電話出ねーの｣
俯きながら、わたしの方をちらっと見てくる。
｢…おたくのマネージャーさんに、“ あなたみたいな虫が1匹つくだけでおおごとになる”って言われたから｣
わたしがそう言うと、はぁ、とため息をつく照。
…いやため息つきたいのこっちだよ。
ごめん
小さな声で、そう言われて。
岩｢…あの人。俺に気があるみたいで｣
｢…うん、わたしもそう思ってる｣
岩｢…他のメンバーからも、それ結構言われてて。スキンシップとかも、明らかに俺にしてきてて。…マネージャーだし、変に騒いでもなって思って、色々我慢してた。…けど。｣
ちら、とわたしの方を見てきて。
岩｢…大事な人のこと傷つけられて。…我慢できなくて。その。…飛ばした。｣
…飛ばした？
岩｢…俺らのマネージャー、辞めてもらった｣
｢…え｣
ええ？！
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作者名：みらくる
| 作成日時：2024年3月29日 17時
