16 ページ16
「…誰だっていいでしょ、別に」
岩『良くない』
「…はあ？なに、なんなの、なんでそんなこと」
岩『…会わせて。そいつに。』
…はああああああ？？？！？？？
何この人。何この人！！！？！！！
誰なの？わたしのなんなの？！
呆れて何も言えない。
岩『…明日。俺、夕方時間あるから。』
「…は、？や、あの、」
岩『…駅前のカフェで、待ってる。』
だからそこに連れてきて。って。
いや、勝手すぎん？
なんでそこまでするの？
わけがわからない。
…というか。相手いねぇよ？！どうする、さあどうするわたし！！！
「…いやいや、勝手なこと言わないでよ。」
岩『勝手じゃない。Aのこと幸せに出来る相手なのか、俺が判断する』
「…意味わかんない」
岩『意味わかんなくていい。』
「…じゃああなたが幸せにしてよ…」
ポロっと言ってしまった言葉。それは多分、わたしが思ってる本音に違いはないんだろうけど、。
岩『…結婚すんでしょ。…無理じゃん、じゃあ』
「…なんでそっちがキレてんの。」
岩『…そう、だな。ごめん。』
「………」
岩『………』
もう電話、切りたい。
「…電話、切るね」
そう言い、そっとスマホを耳から離す。と、
ちょっと待って！
と、微かに電話口から、聞こえてきて。
再び、スマホを耳に当てる。
岩『…明日、17時。…待ってる、から、。』
それだけ言い残し、電話が切れる。
「………なんなの……」
こうしてまた、話しをすることになるなんて。こんなこと、二度とないと思ってた。一方的に終わったわたしたちの関係。…まさかまた、歯車が動き始めるなんて。
そんなの、夢にも思わなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1050人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みらくる
| 作成日時：2024年3月29日 17時
