彼氏の作り方。(黄) (ページ10)

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☆*。ページ10

ゆま「は、岩本も顔で選ぶ男だったのか」

なんかがっかり、って、ゆま、なんか急に岩本くんに厳しい。

なの「いつ付き合ってたの？」

岩「…や、付き合うに入るのかわかんねぇけど…高校入ってすぐかな。」

岩本くんが言うには、フウカちゃんは近所の幼なじみの子らしく。

私立の小学校似通っていたため、わたしもなのちゃんもゆまも、学区は同じなのに知らなかった。

高校に入り、フウカちゃんと久しぶりに再会した岩本くん。

告白され、なんとなく付き合ったとか。

深「なんとなくで付き合うとか。さすが百人斬り」

岩「だから。その噂違ぇから。」

「…でも全然知らなかった。」

あんな可愛い子とモテ男の岩本くんなら、噂の一つや二つあるはずなのに。

岩「…1週間だから。付き合ったって言っても」

1週間～？！て、物の見事にみんなでハモった。仲良しか。

ゆま「さすが百人斬り」

岩「あーもう。こんな事言うの嫌だったけど。百人斬り百人斬りうぜぇから言うわ。」

俺、シたことねぇから。

岩本くんが、そう言って。

深澤くんもなのちゃんもゆまも、また同じように、目をぱちくり。

…わたしは、なんの事なのか、サッパリ。

深「…え、まじで？」

ゆま「…や、でも、モテるのはモテるじゃん？付き合った数も、それなりにいるんでしょ？」

岩「…まあ、何回か告られたことはあるけど」

なの「そこは否定しないんかい」

「…え、ねえ、何をしたことないの？あ、告白？」

わたしがそう言うと、またみんな目をぱちくり。

ゆま「…ちょっとうちのピュアな子に変なこと話さないでもらっていいですかね」

なの「A、なんでもない。気にしなくていいの。」

深「…おもろいなぁAちゃん」

岩「ぶっくく、ちなみに告白もしたことねぇわ」

「…なんでみんなそんな反応なの？何？」

みんな意地悪じゃない？岩本くんなんて笑ってるし。

そんな様子を、廊下からフウカちゃんが見ていることを、誰も知らなかった。