☆*。 ページ34
なの「岩本となんかあった?」
放課後。なのちゃんと帰ってる時に、唐突にそう聞かれて。
飲んでいたジュースをブッとしてしまう。
なの「んはは。なんかあったんだ。海行った時?」
「んえ、?!や、なんかってか、…なんか、あったにはあったけど…」
なの「好きとか言われた?」
なのちゃん、エスパーなのか君は。
「…ん、うん。…言われた、んだけど…その、。」
なの「断ったの?」
「…うん」
そっかぁ、てなのちゃんは、なんだか色々わかっているような雰囲気で。さすが恋愛上級者だ。
「…あの、あのね、実は…」
なのちゃんに、海でナンパされたこと、そして岩本くんにキスされたことを話した。
なの「…はぁ〜〜〜岩本やるなぁ…」
「っわたし!最低だよね?!」
半分泣きそうになるわたしに対して、何が?ってサバサバななのちゃん。
「何がって…だって告白断ったんだよ?!あんなによくしてくれてるのに…!」
なの「でも好きじゃないんでしょ?」
なのちゃんの言葉に、言葉が詰まる。
なの「…ねえA。彼氏欲しいって言ってるけどさ、誰でも言い訳じゃないんでしょ?だったら断って正解。岩本も、それわかって告白してると思うよ」
アイツバカじゃないし。って。
なの「それにさ、今まで告ったことない岩本に告白されたんだから。自信持ちな?」
よしよし、ってしてくれる男前ななのちゃん。
「…〜っな゛の゛ぢゃあ゛ん…っっっ」
なの「あはは。うんうん、恋ってムズいよねぇ」
同い年なのに。なのちゃんの大人っぷりに、少しだけ気持ちが楽になった。
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作者名:みらくる | 作成日時:2024年2月27日 16時