彼氏の作り方。(黄) (ページ30)

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☆*。ページ30

見ると、引き締まったボディの…イケメン！！！？

『ふは。キミのことだよ？』

｢っえ？！わ、わたし…？！｣

うんそう、と言いながら、わたしの目の前にしゃがみこむイケメン。

…イケメン！！！

『1人？友達は？』

｢あ、え、友達は彼氏と行動してて｣

『そっか。キミは？彼氏。』

｢っえ、あの、募集中です｣

いや待って！これじゃナンパウェルカムって言ってるようなもんじゃん！いやウェルカムなんだけど！

『ふはっ。じゃ俺とさ、連絡先交換とかしてみない？』

｢…え、｣

ええええええええ！！！

うそ、これ、出会いじゃない？！しかもイケメン！うそ！！！

｢あ、う、うん！いえ、はい！｣

『あはは。可愛いね』

頭をポンてしてくれるその人。テクノカットと呼ばれるイケメンにしか似合わない髪型…ばちくそ似合ってる！イケメン！

スマホを出そうとするも、緊張して手が震えて…

なんてモタモタしていたら。

何してんの

って。聞き慣れた声。

ふと顔を上げると…

｢…岩本くん、｣

なんだか少し息を切らしてる岩本くん。

岩｢…なんか用ですか｣

あれ、岩本くん、なんか怒ってる…？てかフウカちゃんは…

『ん？ナンパしてるの。彼氏いないって言うから。』

岩｢…ダメです｣

｢…へ｣

岩本くんがしゃがみ、スマホを持つわたしの手をぎゅっと握る。

岩｢…この子は、ダメです｣

…岩本くん、なんで？今わたし、彼氏できるめちゃくちゃチャンスじゃ、。

『…あー、そうなんだ。んじゃまたどっかで出会ったら、その時は教えてもらおうかな』

またね、と爽やか笑顔で帰っていくその人。…イケメンだったな。

…というか、。

｢…岩本くん、今わたし、ナンパされてたよ？｣

岩｢…うん｣

｢…彼氏、出来るチャンスだったんじゃ、｣

わたしの言葉に、ちら、とわたしを見ると、またすぐ視線を落とす岩本くん。

岩｢…ごめん｣

｢いや、いい、けど…｣

そう思った時。

目の前が急に暗くなったと思ったら。

唇に、ふに、と柔らかいものが触れた。