☆*。 ページ29
渡｢…彼氏欲しいの？なんで？まあお前には無理だろうけど｣
｢…うるさい。イルミネーションデートしたいの。彼氏と。｣
渡｢いないのに？夢だけはあるんだな｣
｢…翔太くんこそ。彼女とかいないの？｣
渡｢いたらここにいない｣
｢…そうですね｣
バイトの時も、翔太くんはわたしには塩対応。
ちら、と岩本くんとフウカちゃんを見ると、
｢…お似合いだなぁ｣
背が高くて、ちょっとマッチョな岩本くん。
スタイルよくて可愛いフウカちゃん。
ああいうのが、ベストカップルなんだろうな。
渡｢…前から思ってたけど、照のこと好きなの？｣
｢…なんかそれ、フウカちゃんにもルミさんにも言われた。…好きそうに見えるの？｣
渡｢…いや、なんかよく一緒にいるなと思って｣
｢…岩本くんが、わたしに彼氏出来るの手伝ってくれてるからだよ｣
渡｢なんだそれ｣
｢…なんだろうねぇ｣
なんか最近になって、岩本くんに申し訳なくなってて。
岩本くんがモテコツを教えてくれたり出会いのきっかけを教えてくれたりしてるのに、わたしはそれをものに出来ていないというか…
｢そもそも元がこれだから、頑張ったところでなんだよね｣
渡｢気づくのおっそ｣
…この男！ほんとに！なんなのもう！
｢…自分が可愛くないのは知ってるし。｣
…まさかこんなに彼氏作るのが難しいなんて思わなかった。
渡｢…俺は可愛いと思うけど。お前のこと｣
｢…へ、｣
突然、翔太くんがそんなことを言うもんだから。
渡｢…〜っ飲み物買ってくる｣
翔太くんが、自販機に飲み物を買いに行ってしまって。
｢…え、？｣
今、可愛い、って。
。まさか。あの翔太くんがだよ？そんなこと言うわけない。
翔太くんが戻ってくるまで、1人で荷物番。
そろそろ足くらい、海入ろうかな。
翔太くんが戻ってきたらすぐ行けるように、来ていたシャツを脱ごうとすると。
『お姉さん1人？』
なんと、ナンパされました。
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作者名：みらくる
| 作成日時：2024年2月27日 16時
