☆*。 ページ26
ゆま｢…あのね、Aにどうしたら彼氏出来るのかなって、ふっか…辰哉と電話しながら話すことがあって…それで、その｣
なの｢ははぁん。“ 夜深澤と電話すると惚れる”っていう噂を、まんまとほんとにしてしまったと。｣
なのちゃんがそう言うと、ゆまは赤くなりながら、こくん、と頷く。てか辰哉って名前呼びになってるし…！
｢〜っゆま！！！…わたし、めちゃくちゃ嬉しいよ…！ゆま絶対深澤くんのこと好きだって思ってたから、！良かった…！｣
うわあん。なんか、嬉しくて泣いちゃいそう。
ゆま｢…っA、っ。うん、うん…！ありがとう…！Aも絶対彼氏つくろうね！イルミネーション見に、みんなでデートしたいもん…！｣
イルミネーション…あと、4ヶ月…。
｢あと4ヶ月で彼氏…出来るのかな…｣
そもそも彼氏なんて、出会ったからってすぐ出来るわけじゃないし…。いや、そもそもまだ出会ってもないし…。
岩｢…、｣
なの｢…。あ、ねえ、もう夏も終わっちゃうしさ、みんなで海行かない？｣
涼太くんと話してたんだよね、って。
｢海…わたし泳げないんだよね…｣
深｢いやAちゃん。海なんて出会いの宝庫じゃん。｣
深澤くんがわたしにウインクしてくる。なんでウインク？
ゆま｢岩本も行くでしょ？｣
岩｢え、俺？…Aさん行くなら｣
｢…行こう！岩本くん！｣
岩本くんの腕をぐっと掴むと、一瞬ビクってした岩本くん。
岩｢…、っん。行く｣
『海かぁ〜いいなぁ〜』
どこからか声がして、みんなで声のした廊下の方を見る。
なの｢…げ、なんであんたが｣
そこにいたのは
｢…フウカちゃん｣
フウカ｢照、海行くの？わたしも行きたいなぁ｣
フウカちゃんは、岩本くんだけ見て話してる。
深｢俺らには見向きもしてないねぇ｣
ゆま｢…よくこの状況で言えるね｣
なの｢ごめんフウカちゃん。うちらイツメンで行くから、｣
なのちゃんがそう言いかけた時。
岩｢…いいけど｣
｢…へ｣
岩本くんがフウカちゃんに、そう言った。
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作者名：みらくる
| 作成日時：2024年2月27日 16時
