STEP8 ページ25
なの｢初バイトはどーでしたか？｣
次の日、なのちゃんがわたしに聞いてくる。
｢なんか色々疲れたぁ…｣
ルミさんのこと、そして翔太くんのこと。
｢…人間関係って難しいなぁ、｣
なの｢まあそうだね。人との関わり増えるとそれだけ大変なことも増えるよね｣
ま、頑張んな、って肩をポンポンしてくれるなのちゃん。出会いが増える！なんて言ってた自分が恥ずかしい。
｢…出会い求める前に仕事覚えなきゃだし…っよし！頑張る！｣
なの｢ふふ、うん、涼太くんが浮気しないように見張りもよろしくね｣
｢…え？｣
なのちゃん、もしかして。
｢…もしかして最初からそれが狙い…？｣
不敵な笑みを浮かべるなのちゃん。…いいな。彼氏彼女してるんだな。なんて、なんか羨ましくなっちゃう。
なの｢まあ岩本もいるし、そこは元々そんな心配してないからいいんだけどね｣
なんて話をしていると、岩本くんが来て。
｢お、おはよう！｣
岩｢おはよ。あれ、ふっかまだ？｣
なの｢まだだよー。ゆまもいないねぇ｣
今日は珍しく、いつも教室に早く来ている深澤くんとゆまがまだいなくて。
朝練かな？なんて思っていたら、
岩｢お。来た。｣
岩本くんの言葉に廊下を見ると、。
｢…え？！？！な、なんで手繋いでんの？！｣
わたしの言葉に、教室にいた他の人たちも深澤くん、そして、その隣にいるゆまに注目してしまって。なんかごめん。
深｢やあやあみなさんおはよう。｣
『おい！ふっか！まじかよ！』
『え？！ゆまちゃん？！』
なんて、他のクラスメイトもザワザワ。まじごめん
ゆま｢もうA、声大きいって！｣
なんて言いながらも、嬉しそうなゆま。…えっと？
なの｢え、お泊まり会する前に何進展してんのさ｣
なのちゃんの言葉に、えへへ、って笑うゆま。え、なんか、めちゃくちゃ乙女じゃない？
岩｢言えよふっか｣
深｢んんー？まあなんか、あれだ、ちょっと気いつかったっていうか｣
｢なんで？！わたしに彼氏出来てないから？！｣
ゆま｢そういうわけじゃないんだけど…｣
…友達にまで気を使わせちゃってるんだ…わたしが彼氏出来ないから…
｢…なんかごめんね｣
なの｢違うよA。そういうんじゃないから。ね？｣
深｢ごめんAちゃん。でも俺らが付き合ったの、Aちゃんのおかげでもあるんだ｣
｢…わたしのおかげ？、｣
どういうこと？
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作者名：みらくる
| 作成日時：2024年2月27日 16時
