彼氏の作り方。(黄) (ページ21)

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STEP7 ページ21

ということで。

初！バイト！出勤日！！！

岩「ふは。楽しそうだね」

「初めてのバイトだよ？！楽しみ！店長さんもすごくいい人でよかった！」

岩本くんがお母さんを説得(？)してくれたおかげで、晴れてバイトデビュー！

そしてなんとなんと、岩本くんが店長さんに紹介してくれて、面接したその日に合格！そう、岩本くんのバイト先のラーメン屋さん！

｢ほんっとに！ありがとう！岩本くんのおかげだよ！｣

出会いの場が増える！彼氏が作れる(可能性が増える)！

店長さんの気遣いで、岩本くんとシフトを被らせてくれるとか。

…ていうか。

｢…岩本くん、学校でもバイト先でもわたしとずっと一緒だと飽きない…？｣

わたしの言葉に岩本くんは一瞬ん？って顔したけど、すぐ、にこってして。

岩｢むしろ嬉しいよ？｣

…この人。なんだか、モテる理由がわかってきた気がする。

｢…岩本くんってさ、｣

岩｢…ん？｣

｢人が喜ぶ言葉をよく知ってるんだね…！｣

岩｢………ん？｣

｢だって！なんかわたしが喜ぶ言葉、すごいたくさん言ってくれるじゃん？！それって才能…！だからモテるんだね！見習わないと！｣

メモメモ！

岩｢…はは、そうきたか、。｣

｢んえ？｣

岩｢…んん。なんでもねぇよ。バイト頑張ろうな｣

拳を前に出してきたから、その拳にわたしの拳をグッて当てる。

…よく見ると、手、大きいな。わたしと違って、ゴツゴツして男らしい…。

…はっ！わたしってばどこ見てるの！

なんか…岩本くんて、かっこいい…？

ちら、と横目で見ると、パチッと目が合って。

｢っっ、！｣

思わず目を逸らしちゃった。

…あれ。何だこの気持ち。

心臓が、キュンてなる。