STEP２ ページ3
何日か経ったあと。
深澤くんに放課後、ちょっと残ってて！と言われ、ちょっと残ってるなう。
なのちゃんとゆまはそれぞれデートだったり部活だったりでいなくて、ぽつんと教室に、1人。
あ、わたし帰宅部です。なので放課後暇です。
深「あ！お待たせ！」
同じクラスのはずなのに、なぜか1度教室から出ていき、そして今戻ってきた。
「遅いよー。帰るとこだった」
深「まあそんなこと言わないで。ほら、ひかるって！」
隠れてんなよ！って深澤くんが、廊下に向かって叫んでる。
ひかる…はて…？
深澤くんに呼ばれ観念したのか、教室に入ってきたのは。
「…岩本くんじゃん」
深「そおそお岩本くん。」
岩「お前が岩本くんて呼ぶな」
なぜ岩本くん？でかいな。
深「彼氏欲しいって言ってたじゃん」
「…言ったけど」
深「照！この男に任せたら絶対彼氏作れる！なんてったって百人斬りのいわも、」
深澤くんが全部言い終わる前に、口を後ろからむぐっと塞ぐ岩本くん。でかいな。
岩「…お前まじでさ」
ふがふがなんか言ってる深澤くん。
と、岩本くんと目が合って。
「あ、どうも…」
ぺこ、と軽くお辞儀をすると、ふい、と目をそらされる。
え、なんで？
深「っぶあ！照に口抑えられたら俺しんじゃうよ！」
岩「お前が変な事言うからだろ」
「…百人斬りってやつ？」
わたしの言葉に、眉間に皺を寄せる岩本くん。怖い。
岩「…そんなんじゃ、」
深「知ってる？！照、モテモテのモテなの！まっじで！百人斬りも多分嘘じゃな、」
岩「もう黙れ」
また後ろから口を塞がれてる。仲良いね君たち。
「…いや、まあ、モテるのは昔からだよ…？」
深「…え？昔からって、？」
「…いや、岩本くん、小学校から高校まで、ずっと一緒だもん」
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作者名：みらくる
| 作成日時：2024年2月27日 16時
