いちごミルクな彼女３

何があったのか　木村良平 ページ19

江「おはようございまーす。あ！良平さん聞いてくださいよ！」


あんなニュースがあったというのに
何でこいつはこんなにいつも通りなんだ

…もしかしてまだ見てない？


木「お前、今日ネット見た…？」

江「それがですね、昨日朝からスマホ壊れちゃって電源つかなくなったんですよ！だから夜仕事終わってすぐ修理だして本当大変だったんですよ〜」

木「…は、それ本気で言ってる？」

江「こんなことで嘘なんかつきませんよ〜」


だから昨日連絡つかなかったわけだ…


木「なぁえぐ、今から俺が何を言っても驚かずに聞いて。で、すぐ連絡してあげて」

江「連絡って誰にですか？」

木「いいから、よく聞いて」



まずえぐに今朝のネットニュースを見せて、
Aちゃんが昨日俺に連絡してきたことも伝えた


Aちゃんは今きっと不安でいっぱいに仕方ない
こうやってえぐが知る前に自分の口で直接謝りだかっただろうし



江「とりあえず、連絡してきます…」

木「うん」



なんとも言えない顔でスタジオを出てったけど大丈夫かな

間違ってもAちゃんを責めるようなことだけはしてほしくない
むしろこういう時は彼氏として安心させてあげてほしい



木「大人気声優梶裕貴と若手声優花澤Aが仲良くデートねぇ…」


2人が長い付き合いだとか今までも何回か2人でご飯に行っただとか色々書いてあるけど、そんなのファンの人だって知ってることだしラジオなんかでも話題になったことがある

だから今更感はあるといっても
いざ写真が出るとなると少なからずその仲を疑う人だっているだろうし、
言い訳があまりきかないことだって多いと思う


お互いの仕事に影響出なきゃいいけど…



台本の確認をしながら時間を潰してると、
少しだけ涙目になったえぐが帰ってきた



木「どうだったの？」

江「あまり長くは話せなかったんですけど、きちんと話し合うことはできました」

木「その涙目の理由は？」

江「なんか、何もしてあげられないのが本当に申し訳なくなって…」

木「そっか、」



きちんと話せたなら心配いらないかな




慰めの気持ちを込めて台本に落書きしてあげたら、
思った以上に大きい声出されて迷惑だった

終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)

←チャーリー

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す