いちごミルクな彼女３

チャーリー ページ18

杉田さんからの飲みのお誘いを断って、
いつ連絡が来てもいいようにとカフェで待機してたけど
拓也さんからの連絡はなかった

Twitterを開いても更新された形跡はないから
きっと仕事で忙しいのかな…


「はぁ…」


家に帰っても気持ちは落ち着かないまま

夜10時になってもまだ連絡はなくて、
さすがに心配になってみたから
もしかしてと思って良平さんに電話してみる


木「もしもし？どうした？」

「あ、夜遅くにごめんなさい…。今どこにいますか？」

木「今はのぶと飲みに来てるけど」

「もしかして、そこに江口さんはいますか…？」

木「えぐ？ここにはいないけど、なんで？」

「朝連絡を入れたんですけど、まだ返信がなくて…」

木「今日は一回もえぐに会ってないからなー…。あいつのことだから電源入れ忘れてるとかだと思うけど、一応俺からも連絡してみるね」

「はい、お願いします」

木「えぐに急用なの？」

「まぁ…」

木「そっか」


きっと何かを感じ取ってくれた良平さんは
「また何かあったらすぐに俺に連絡してね」とだけ言って電話を切った


明日、拓也さんが記事を見て知る前に自分の口で話しておきたいのにな…
これはバチが当たったのかな…


「どうか、明日になりませんように…」


絶対叶わない願い事だって分かってるけど、
それぐらい拓也さんと連絡が取れないだけで不安になって夜も眠れなくなる


ましてやこんな状況だし、
決してそんな関係ではないことは分かってくれるはずだけど
誤解されるようなことは絶対にしたくなかった

本人の口からじゃなく間接的に伝わるっていうのも
いい気はしないと思うし


こんなことなら良平さんに全部話しておけばよかったかな…


いや、でもそれは間接的なアレになるわけで…



「明日になるのを待つしかないのかな…」


生憎明日は朝から仕事があって、
このまま待ってても連絡があるとは思えないし
もう全部を諦めてベッドに横になる



明日はきっと連絡がくるから、
その時きちんと話そう


よし…
できる、私ならできる…



「おやすみ、チャーリー…」


部屋に飾ってあるクマのぬいぐるみに名前をつけて
おやすみって言ってみる



普段なら絶対しないことだけど、
それだけ不安だった

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