いちごミルクな彼女３

撮られたのは ページ14

「もしもし…」


あの後カラオケに行きまたお酒を飲み見事に二日酔い

朝は少しゆっくりできるはずなのに、なぜかマネージャーから電話がきた

仕事時間変更かな？


ﾏﾈ「A、今すぐ支度して事務所来て」

「え？」

ﾏﾈ「いいから早く」

「あ、はい…」


どうしてこんなに急がされてるのかわからないけど、
言われるがまま急いで用意してタクシーに乗り事務所に向かう



「失礼します…」


事務所に着いてもずっと無言のマネージャーに連れられて来たのはとある会議室だった

しかも何故か社長が椅子に座って待っていた


「えっと、これは…」

社長「単刀直入に言うと、昨日写真撮られた」

「昨日…？写真…？」

社長「思い当たることがあるね？」

「梶くん、ですか…？」

社長「その写真が、明日の週刊誌に載る。なんとか止めようと思ったけど遅かったらしい」


社長が私に見せた写真には、梶くんの胸に収まっている私の姿が遠目からだけど撮られていた
お互いの顔がハッキリ見えるわけじゃないけど、分かる人が見たらそれだ


社長「確認だけど、梶裕貴くんとは付き合ってるのか？」

「いえ…彼とはいい友達として仲良くさせていただいています…」

社長「そうか、それが分かればそれでいい。この程度ならいくらでも言い訳ができる」

「言い訳って…」


頭がパニックになりすぎて言葉が出てこない


ﾏﾈ「とりあえず、今度のラジオのオープニング撮りなおしでこれのことについてAから一言入れることになったから。そこではAが転びそうになったところを梶裕貴が受け止めてくれたって言っておけばいい。あなたと梶くんが仲良いことは知られていることだし、2人で飲みに行ったなんて誰も触れないから」

社長「これはあっちの事務所と決めたことだからね、きちんと仕事してもらうよ」

「…はい」

社長「そんなに暗い顔してると余計疑われるよ？そこは堂々といつも通りして梶裕貴とは何もないって潔白を証明すればいいんだから」

「…わかりました」

ﾏﾈ「じゃあA、さっそくラジオのオープニング撮りなおしに行くよ」

「失礼しました…」


会議室を出て、さっき社長に言われたことを頭の中で整理する


私と梶くんがたまたま外で撮られた
そしてそれが明日の週刊誌に載る

お互いが否定しても、ダメージが全くないなんてことはないだろう



ﾏﾈ「A、とりあえず梶くんと江口くんに連絡しなさい」

「…わかりました」

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