いろづく季節3 #masai ページ6
俺らが店に入った時には彼女は既にいて、壁際の席で一人飲んでいるのが見えていた。
彼女は俺らが入店した時、こちらを一瞥し、ハッとした表情をしたのを見逃さなかった俺。
他のメンバーも気付いたかな？
俺らはテーブルを３つ横に繋げた席に案内された。
席に着くやいなや、生！と元気よく発するシルクロード。
そして、それに続いて生ビールの注文が続いた。
俺が今日はなんとなく、コーラで、と注文したら
「マサイ今日は飲まねーの？」
シルクがやや怪しむが、
「んー、何か今日はコーラの気分。後でちゃんと酒も飲むよ」
しばらくすると、店員がお盆いっぱいに載せられた飲み物を運んで来たため、店員から飲み物を受け取ったンダホとぺけたんが流れ作業で皆に飲み物を回していき、それぞれに注文の品が渡った頃を見計らって、リーダーのシルクが音頭をとる。
「はい！では飲み物もきたということで。イベント！お疲れ様でした！無事に終わってホッとしてまーす！カンパーイ！」
それぞれが近くのメンバーとカチン！と音を鳴らしグラスをぶつけていく。
離れたメンバーとはBluetooth！の掛け声とともにグラスを掲げて乾杯する仕草をする。
俺もいつもなら盛り上がって、ぐいっと生ビールを煽るのだが。
今日は何故だか壁際の彼女が気になって気になって仕方がない。
段々と表情に翳りが見えてくるマサイの様子を気にして、となりに座っていたモトキに声をかけられた。
「なんか元気ないねマサイ。疲れた？」
「いや、そういうわけじゃねぇんだけど。なーんか、あの壁際の女の人が気になって。」
「あー、この辺で女の人が一人で飲むのって珍しい気がするね。」
だよなー、なんてボーッとモトキに返事する。
俺とモトキが座っている場所からは顔を上げれば、彼女が飲んでいる横顔が見える。
「マサイが初対面の女の人気にするの珍しいね？」
モトキがややニヤニヤしながら俺の肘あたりを小突く。
確かに初対面の人、特に女の人が気になるのは初めてかもしれない。
しかし気になってしまうものは、どうしようもなく。
「俺ちょっと声かけてくるわ。」
「え、ちょ、マサイ！」
俺が立ち上がりながら伝えると、モトキは少し慌てたように制止しようとするが、遅い。
俺が立ち上がったことで、モトキ以外のメンバーも俺の動向に注目することとなった。
みんな特に止めようとはせず、只々見ている。
何が起こるか知っているモトキだけは、ハラハラした目を此方に向けている。
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xokimichikory29(プロフ) - かなとさん» お教え頂き、ありがとうございました！まだまだ不慣れで手探りなもので、気づきませんでした。申し訳ありません。 (2019年8月5日 18時) (
レス) id: df98532389 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年8月5日 10時) (レス) id: 268a9b2673 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃん | 作成日時：2019年8月5日 10時
