きみのすきなひと 3 #motoki ページ18
繋がれた手に意識が向き続けていたせいで、何処をどう通って来たのか覚えてない。でも、モトキくんが手を繋いでいてくれたお陰で逸れる事なく目的の店に到着。
…絶対に一人では入れないお店だぁ。モトキくん、よく来てるのかな。
って思って隣のモトキくんを伺ってみると、若干の緊張が見て取れた。良かった、緊張してるの私だけじゃなかったんだ。
「よしっ、入ろうか！みのりちゃん。」
いつも通りのモトキくんが、ニコッと笑って私の手を引く。それに合わせて私も足を進める。
『わ、すごいすごい！おしゃれ！』
「本当だね！ダホにおススメされたから、味も保証するよ！」
『私、入るのちょっと躊躇っちゃった！』
「実を言うと、俺も。ちょっとビックリした！」
店員さんに席に案内されながら、そんな話をする。
ちょっとした事でも笑ったり、楽しいと感じられる。
お互い似たような感覚でいる事が、凄く心地よく感じる。モトキくんも同じように感じてくれてたらいいのにな。モトキくんはどう思ってる？
「全部美味しそうだねー。何食べたい？」
『ええー、迷うなあ。あ！これ美味しそうじゃない？』
「お、いいねいいね！」
メニューを二人で覗き込みながら、二人で食べたいものをピックアップしていく。モトキくんとの距離が近い。私はいつもこの距離にドキドキさせられる。でも、この何とも言えない距離感が好きなのも事実で。モトキくんと一緒にいるときの、こういう時間が大好き。
二人で選んだ料理がテーブルに並ぶ頃には、先にきていたお酒の力もあり、お店に入る時の緊張感は消え去っていた。運ばれて来た料理を摘みながら、いつもみたいに最近あった事を話したり、時々、ご飯が美味しいねって笑いあったり。
二人ともお喋りな方だから、話が途切れることは殆ど無いんだけれど、それも個人的には嬉しくって。
会えば会うほど、モトキくんと一緒に過ごす時間がもっともっと増えたら良いのになとか、色んな所に二人で行きたいなとか、欲張りになっていく自分が恥ずかしくもあったり。
待って。
一人で盛り上がってたけど、モトキくんって彼女いたりするのかな…
たくさんご飯食べに行ったりはしてるけど、そういった話題は一度もあがらなかった。
急に不安になる。私一人で盛り上がってたけど、モトキくんに恋人いたら、私めっちゃ邪魔者じゃない！？
こればかりは、ちゃんと聞いておいた方がいい気がする。
、
続く (更新停止中)
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xokimichikory29(プロフ) - かなとさん» お教え頂き、ありがとうございました！まだまだ不慣れで手探りなもので、気づきませんでした。申し訳ありません。 (2019年8月5日 18時) (
レス) id: df98532389 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年8月5日 10時) (レス) id: 268a9b2673 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃん | 作成日時：2019年8月5日 10時
