いろめく季節 4 #masai ページ15
みのりが返信した頃。マサイは自身の携帯を目の届く場所に置き、そわそわと傍から見ても分かるくらいに落ち着かない様子でチラチラ携帯を確認しながら作業していた。
「…そんなに気になるなら、携帯、どっかやれば?」
向かいでセカンダリの編集をしていたモトキから呆れたような口調で突っ込みが入る。
「そうした方が良いのは分かってんだけどさあ。どっちにしろ気になるだろうし、だったら近くにあった方が良くね?」
「いや、目の前でソワソワされると伝染するんだよ。俺も落ち着かないわ」
そう言い、パソコンを閉じ立ち上がろうとするモトキの手を引いて浮かせた腰を再度落ち着けさせる。
「いや、まじ今1人にしないでくれ!」
優しいモトキは軽く溜息を一つつき、胸近くに抱えてた自分のパソコンをテーブルに置いた。それから体育座りに姿勢を変え、そんで?と唐突に答えの検討が付かない質問を俺に投げてきた。
「は?何がだよ」
「みのりさんに何て送ったの?デートのお誘いとかしてみた?」
モトキの発言に顔に火がついたように熱が集まる。
そんなこと言えるわけねーだろ!
「そっ、そんなこと言えるわけねー!」
「やっぱマサイへたれだなぁ」
「うるせぇ!」
そこまで言った所で、ずっと視界の隅にあった携帯の画面が明るくなったのが目に飛び込んできた。モトキが「あ、返事きた⁈」と言うが早いかマサイは携帯に手を伸ばす。トーク画面を開いた瞬間飛び込んできた文字列。固まるマサイ、それを訝しむモトキ。
「マサイ?大丈夫?」
心配になったモトキは申し訳なさを抱きながらも、恐る恐るマサイの手元を覗き込めば、マサイが固まるに充分過ぎるセンテンス。
マサイさんが良ろしければ、またご一緒出来たら嬉しいです。
「こーれは今のマサイには少し刺激が強かったかぁ。なかなか攻めるね、みのりさんも」
恐らく自覚なく天然なんだろうなぁ、と納得したように一人頷くモトキを視界に認めつつ、まだ咀嚼しきれず頭での処理が追いつかないマサイ。
「でも、よかったね。みのりさんはマサイに好意的ってことでしょ」
そこまでモトキに言われて、やっと理解が追いついたようで、表情に朱が差してくる。
「マサイ、ここからが頑張り時だよ。きっとみのりさんは手強いと思うよ〜」
喝を入れるようにマサイの肩を軽く叩けば、小さくコクリと頷く。それを確認したモトキは満足そうに、頑張れ!と再びエールを送った。
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xokimichikory29(プロフ) - かなとさん» お教え頂き、ありがとうございました!まだまだ不慣れで手探りなもので、気づきませんでした。申し訳ありません。 (2019年8月5日 18時) (レス) id: df98532389 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年8月5日 10時) (レス) id: 268a9b2673 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃん | 作成日時:2019年8月5日 10時