フィクションよりも。2 #silk ページ2
笑いをこらえるシルクロード。
あらま。いつの間に作業が終わったんだろ？
わたしもわたしで自分の世界に入ってたから何の意識も向けてなかった。
「みのり、一人で楽しそうだな。いつも、ちょっかいかけに来るのに今日は来ねえから何かと思って来てみれば…」
わたしの携帯の画面を覗き込みながら、何一人で頷いてんだよ、と口元に手の甲を当てがい、喉を鳴らすように笑う彼。
その彼の様子を見て、恥ずかしさに一気に顔に熱が集まる。
『ちょっ！いいじゃん別に！いつも迷惑掛けてるかな〜って思って今日は控えてみただけだし！』
真っ赤な顔のまま恥ずかしさを打ち消すようにシルクに反撃するみのり。
その姿を見て、涙を浮かべながら更に笑うシルク。最終的にはお腹を抱えて笑い出す。
え、そんなに笑うとこ？
ひとしきり笑い、落ち着くと、
「あー、笑ったー。悪りぃ悪りぃ。いつもと違うから心配になったんだよ。」
なんて、目尻に残る涙を指で拭いながら言う。
『あっそ！』
わたしはシルクに恥ずかしい場面を見られたことと、笑われた羞恥を怒ったような語気で散らす。
ふん！とシルクを視界から追いやるため、目線を顔ごと逸らす。
そんなわたしの様子を見ても尚、というか、更に笑いを懸命にに堪えようとするシルク。半分くらい笑いが溢れてますけどね！
半笑いでわたしを宥めようと左隣に腰掛けてくる。
「悪かったって、みのり。機嫌直せよ。」
猫なで声で言いながら、わたしの肩に手を置くシルク。
まだまだわたしの恥ずかしさは消し飛ばない！
笑ったこと絶対許さない！もう！シルクのばーか！
・
・
フィクションよりも。3 #silk→←フィクションよりも。 #silk
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
xokimichikory29(プロフ) - かなとさん» お教え頂き、ありがとうございました！まだまだ不慣れで手探りなもので、気づきませんでした。申し訳ありません。 (2019年8月5日 18時) (
レス) id: df98532389 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年8月5日 10時) (レス) id: 268a9b2673 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちゃん | 作成日時：2019年8月5日 10時
