救世主は、君 ページ16
.
先ほど言った通り、マートルは、ここには誰も来ないから私が来て喜んでいたのだ。つまり私が出られる可能性は…、絶望感が段々と私を襲ってきたせいか、百周ほど回って怒りが頭にきた。
『ふーん。私なんてトイレの便座に座った挙句お尻がはまって水に流されちゃえばいいんだ ？？ 私なんかどうなってもいいんだねマートル ？ 』
『なんだよ叶様、葛葉様って ！！！ キモ ！！ そもそも私君たちの名前すら知らないし ？！ 叶と話せてもいないし、寂しいじゃんか ！！！！ ここから、っここから出しやがれ ！！！ 』
数分ほど自分でもびっくりするくらいキレ散らかしていたら、なにがなんだかわからなくなってきて、自然と涙が出た。
『…嫌われちゃったのか、なぁ』
.
.
.
「A！！ っ大丈夫 ？！ ゴーストから君が閉じ込められたって聞いて、！」
疲れて諦めかけたその時、来てくれたのは叶だった。
「っ今開けるから ！＜
扉が開いた瞬間、私は久しぶりにしっかり姿を見た彼に縋るように抱き着いて、ずっと抱えていた不安を伝えた。
『か、かなえ。私、あなたになにかしちゃったの ？ 魔法を暴走させてしまったことにおこってるの ？ だったら、だったらあやまるから、っ、 』
『、きらいにっ、ならないで、』
もしかしたら、魔法が暴走してしまった時に、彼を傷つけてしまって、葛葉も私を気にして伝えていなかったんじゃないかと、これからずっとこうだったらどうしよう、なんてことをずっとずっと思っていた。
「っ ！、ごめん。謝らなくちゃいけないのは僕のほうだ、ごめんねA。」
『どうして、避けてたの』
「Aが暴走する前に言われたこと、本当にその通りだと思ったんだ。僕は、その、詳しくは言えないけどあまりいい家系じゃないから。だから、僕なんかと一緒に居たら、君たちが何か言われるかもしれないって、思って」
『…私たちのことを想って、距離を置いてたの ？』
「僕のせいでAと葛葉が傷つくのは嫌だから。」
その言葉を聞いた瞬間、目から鱗。
いや私の目からでたのは鱗ではなく涙だが、安心したのか止めていたストッパーが外れて言葉の通り大号泣してしまった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 453人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あぶりかぶり(プロフ) - イカワウソさん» 確かにｗｗｗｗでもねホントにご本人が「僕かなちゃん」って言ってたのよ絶対に！！！探してみ！！ (2月13日 23時) (
レス) id: 54d43eec80 (このIDを非表示/違反報告)
イカワウソ(プロフ) - 僕かなちゃんってｗｗｗデカハナチャンみたいにｗｗｗ (2月13日 8時) (レス) @page8 id: e082f267fd (このIDを非表示/違反報告)
あぶりかぶり(プロフ) - マニ。さん» マ二。さんこんにちは！ハリポタは上映から何年たっても沼から抜け出せませんよね笑！！私で良ければお話ししましょう〜！ (1月6日 1時) (レス) id: 54d43eec80 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - あぶりかぶりさん» ✉️。面白い作品ですね、嫌じゃなければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます、ハリポタ大好きなのでこれからも応援してます！あぶりかぶりさん！ (1月5日 15時) (レス) @page1 id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
あぶりかぶり(プロフ) - 月宮まるさん» 暖かいコメント有難うございます！私自身もく/ろ/の/わのお二人とhrptの世界観が大好きなので、そう言っていただけると本当に嬉しいです！！ (1月1日 23時) (レス) id: 54d43eec80 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あぶりかぶり x他1人 | 作成日時：2023年12月30日 18時
