転校生の君 4 (ページ7)

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なんでこんなに苦しいのか

どうして涙が出るのか

わからない

泣いてる自分もバカバカしくなってきて、泣くのもやめた

…はぁ

こうなるってわかってたのに。

"知らねぇよ"

ずっと大好きだったベクも

"俺がずっとそばにいてあげるから"

そう微笑んだチャニョルさんも

少しでも信じてしまった自分が憎い

.

逆の所ではお店がいっぱいあって人がたくさんで賑やか

でもここは全然人がいなくて静か

心が余計虚しく感じる

…携帯でもやってよう

携帯を開いていろんなものを見るも何も頭には入ってこない

『1人？』

後ろから耳元で囁かれる低い声

体が一瞬にして凍りついた気がした

｢…っ…！！！あっつ…熱い…っ！｣

すると体に感じる熱い物

ブラウスは真っ赤になっていた

何処かのクラスで出してるミネストローネ

火傷しそうなくらいの熱さで、目に涙が溜まった

わざと……

後ろにいた先生は前に回り込んで私の足元に座り込んで顔を見上げた

JN｢…あーあ、着替えないとね？｣

ニヤッと笑う笑顔に体がゾクッとした

タオルで私のブラウスを擦る手でさえ怖くて逃げられなかった

…助け………

チャニョルさん……

彼女といるんだもん……

もう助けてくれる人なんていない

JN｢熱いならここで脱ぎなよ｣

そう言いながら、タオルを持ったまま上のボタンに手が上がってくる

……やめて…っ

そして近付いてくる顔

……っ気持ち悪い…

…誰か……

『ジュノ先生！こっちに机運ぶの手伝ってください！！』

運がいい事に、遠くから何処かの先生の声が聞こえてきた

……助かった…？

先生は舌打ちをして、顔を耳元に寄せた

息がかかりゾクゾクする

JN｢逃げたら、どうなるかわかってるよね？｣

笑って声のする方に走っていった先生

逃げたいのに、

体が動かなかった

逃げたい

でも、逃げたら……っ

また……………

考えると怖い

『わ～すごい。こんな事あるんだ』

…っ？！

後ろから男の人の声

……誰だろ…

『チャニョリヒョンの彼女でしょ』

そう言いながら私の隣に座った細い男の人

『チャニョリヒョンは？』

…っ

｢…女の人といます…っ｣

『…彼女置いて？

……泣かないで下さいよ』

何故か目から溢れる涙