転校生の君 4 (ページ6)

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いつも何事にも落ち着いてるチャニョルさん

でも今はそんな気配すらなく、動揺してる

………彼女なんだ

SR｢この子も遊びのうちでしょ？｣

……遊び…か

CY｢……違う…！｣

チャニョルさんは否定するも、

確かにそうかもしれないと思う気持ちがあった

確かにチャニョルさんと初めて出会ったのも、女の子と一緒だった

SR｢昔はすごい一途だったの。

今じゃ想像もつかないくらい｣

…知ってる

自惚れてるだけかもしれないけど、

一緒にいてくれた

女の子を捨ててでも今まで一緒にいてくれた

SR｢私のこと大好きで｣

笑顔で話される

胸に矢が刺さったくらいの衝撃で

彼女の口調や見下されてる感じに言い返すことも

心の中で否定する事さえ出来なかった

だって

チャニョルさんを見てるとそう感じるんだもん

"俺がずっとそばにいてあげるから"

そう言って微笑んでくれた顔も

"ごめんな、怖かったな"

心配そうなあの顔も

全部

演技って事でしょ？

…彼女がいるんだもん

少し期待しちゃった。

馬鹿…本当に馬鹿

…一緒にいちゃダメだ

女の人を見つめるチャニョルさんの目が悲しそうで、

愛おしそうで

込み上げてく涙

泣かない……

チャニョルさんの事が好きみたいになっちゃう。

付き合ってないし…

彼女さんに勘違いさせちゃうよね

｢…私、行きますね。｣

2人にしてあげなきゃ…

その裏は、ただ2人が一緒にいるのを見たくないだけ

何故か辛い

離れようとすると腕を掴まれる

…チャニョルさん…っ

CY｢…何で行くの、

俺といたら楽しく…ない？嫌だ…？｣

苦しそうな顔が余計私を傷つける

"俺といて楽しいか、他の子の方がいいんじゃないか、迷惑かけてるなぁ……

今からそう考えるのナシな"

………チャニョルさんってば…

｢そう考えるのはナシって言ったのはチャニョルさんの方ですよ…｣

無理矢理に笑顔を作ってチャニョルさんの腕を解いた

思ったより簡単に解けて驚いた

私はその場からゆっくりと離れた

"俺がずっとそばにいてあげるから"

……っ

いつもみたいに追いかけて来て欲しかった

"違う…！"

違うのにどうして腕を掴む力が弱かったの？

………馬鹿

…ベクと同じだった

溢れる涙と、

苦しくなる胸

適当に歩いて机がある所に座った