転校生の君 4 (ページ33)

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｢これありがとう｣

LH｢…ん｣

ルハン君にジャージを差し出すと、ちらっと目を合わせて受け取ってくれた

…

…ジフ君のタオル

前の席のジフ君にタオルを渡す

｢…ありがとう、ごめんね｣

JH｢…あー。…赤いけど？｣

そう言って自分の首を指さしているジフ君

…やっぱり目立つかな

｢…ん。気にしないで｣

私は自分の席座った

……

右から少し視線を感じたけど、丁度先生が来てまた適当に話し始めた

…ルハン君にも謝らないといけないのに。

いつの間にか話も終わって、一般開放の時間にもなった

どうしようかな…

どこに隠れてたらいいんだろう

すると隣からルハン君が気まずそうに話し掛けてきた

LH｢…午前中、俺達ここにいないとダメだよ｣

…え？

LH｢…当番だから｣

あ…そうなんだ

また同じなんだ

｢わかった｣

よかった。

なんとかここに隠れてられる…

安心してると教室に歓声が湧いた

皆一斉に扉に目を向けた

……チャニョルさん

女の子に囲まれてるのに、笑顔見せずこっちをじっと見ていた

……あ、昨日のお金も返さなきゃ

何円かな…500円くらい？

どんどん近づいてくるのがわかった

何故か震えてしまう手

そして胸が苦しい

｢ごめんなさい…お金……｣

渡そうとすると財布ごと床に落とされた

CY｢いらない｣

……あぁ、お金が…

CY｢…違うから｣

やっぱり昨日みたいに様子がおかしかった

CY｢…ギョンス｣

ドキッとした

そうだった

付き合ってるフリだった

CY｢…付き合ったって｣

そう言いながら私の頬にゆっくりと触れた

チャニョルさんの瞳が揺れてる

何故か悲しくて、苦しい

嘘だって言ってしまいたい

……

…って彼女いるんだってば…

｢彼女さんが悲しみますよ…｣

私はチャニョルさんの力のない腕を掴んで自分から離した

…どうしてそんなに顔するの？

やっぱりチャニョルさんの表情は何もわからない

CY｢違う……んだって…｣

…さっきから、意味がわからない

何が違うんだろう

『いた！チャニョラ～』

教室の外から女の人の声

チャニョルさんは目を泳がせて後ろを向いた

CY｢…ソラ｣

振り向くことなく、チャニョルさんは行ってしまった

泣かない…

辛い、苦しい

怒ったりしないから、もう優しくしないで…