転校生の君 4 (ページ4)

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……………

ムカつく。

…なんでついてくるの。

.

ジナ達に手を振って離れようとすると、遠くにいたベクが走って向かってきた

BH｢どこ行くの｣

…みんなの前だから笑顔を作りなよ

変に思われるよ

するとハンギョルがベクの肩を組んで笑いながら

HG｢彼氏のところ。残念だなベク｣

そう言った

…彼氏じゃないけど。

｢…じゃあね｣

もう1度皆から離れて、お別れ…しようとしたら後ろから聞こえる声

BH｢俺も行く｣

………

なんで？

あなたと一緒にいたくないから、久々に会えた友達ともお別れするのに

どうしてついてくるの？

そんなに苦しめたいの？

本当に……

JA｢馬鹿ね～

相変わらずひっつき虫｣

ジナ達も笑いながらこっちを見ていた

…笑ってないで止めて欲しいんだけど

……

ついてきても特に話もしないし、目を合わせるわけじゃない

…顔も合わせたくないのに

"…大好き"

……

さっきのベクの呟いた言葉が頭から離れない

それと同時に昔の記憶も次々と浮かんで、どんどん苦しくなる胸

BH｢ごめん｣

後ろからそんな声が聞こえるけど無視してさっきチャニョルさんと座ってた場所に向かった

ごめんって何よ

今更なんなの

何も気にしないで楽しんでたくせに

チャニョルさん…早く会いたい

BH｢ごめんってば｣

BH｢A｣

BH｢好き｣

BH｢チャニョルと付き合ってないよね｣

ずっと聞こえる声に涙を堪えるのが大変だった

何も聞こえない

そう言い聞かせて足を動かした

BH｢大好き…｣

"大好きだよ"
"俺が守るよ"

ベクの目を細めた笑顔

憎たらしい笑顔

全部浮かんでくる

BH｢A｣

｢ベッキョン君、もうついてこなくていいよ

みんなのところに戻った方がいいよ｣

苦しい思いを押し込んで、
知らない人が周りを歩く中

私は図書室での初対面の時と同じように接した

…っ

……大っ嫌いなの

…そんな顔しないで。

｢じゃあね｣

ベクに背を向けて、チャニョルさんの元に向かった

足音はついてこなくなった

少し気になったけど振り向かず変な思いを押し潰した

.

少し歩くとさっきの場所にチャニョルさんの姿

…寝てる？

机に顔を伏せてるチャニョルさん

私はその背中に抱き着いた

…馬鹿。

ベクの馬鹿…っ

頭から離れない

"大好き"

"好き"

ベクの掠れた声