転校生の君 4 (ページ30)

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『…え？ギョンスが？』
『ギョンスが女の子と手繋いでる……』
『付き合ってるらしいよ、あの2人』
『ギョンスが？女と？…ガチ？』

こんなになるとは思わなかった。

私達は付き合ってる…フリ

ただ恋人繋ぎで廊下を歩くだけで、視線が集まる

DO｢…俺は普段から女の子を拒絶してるんだよ｣

驚いていると、周りに呆れたように言ったギョンス君

DO｢…俺もこうなるとは思わなかった｣

疲れた様子でため息をついた

…嫌…だよね…

空気で皆から嫌われてるのに手繋いだり、付き合ってるフリなんて…

しかも女の人が嫌いなのに……

｢…ご、ごめんね｣

ギョンス君の手を離すと、またすぐに指を絡められた

…

DO｢俺が好きだからやってるの

他の人とAちゃんは違うから｣

ギョンス君は優しく微笑んでそう言った

DO｢辛いことがあったら俺の所に来てね｣

頭にフワリと重みを感じた

…っ

ギョンス君ってこういう事するんだ……

｢…意外｣

そう言うとクスッと笑われた

そして周りからいろんな声が絶えない

皆も私と同じこと思ってるんだろうな…

.

一般の人はぞろぞろと帰っていき、学校は生徒だけになった

『はぁ…いた………』

目の前に息を切らせたルハン君

ルハン君は息を切らせながらも目線は私達の手だった

……どうしよう

ルハン君に嘘をつくのは胸が痛む…

もう何度も迷惑かけてきたのに

LH｢…もういいよ。ギョンス。｣

ルハン君の顔には笑顔が無くて怒ってるようにも見えた

…

ギョンス君は私の手を離し、頭を撫でた

DO｢じゃあ、また明日ね｣

笑顔のギョンス君とは裏腹に、睨みつけてるルハン君

……うぅ…

ギョンス君は自分の教室に向かって行き、私とルハン君も教室に向かった

………

…あんなに優しくしてくれたのに……

酷いことしてるよね…

ごめんね…ルハン君…

あ………ジャージ…

｢ジャ…ジャージ…明日返すね｣

LH｢うん｣

素っ気ない反応のルハン君にチクリと胸が痛んだ

ギョンス君……これでいいのかな…？

教室の近くになるとルハン君は真顔のまま私の方を向いた

LH｢…付き合って欲しくなかった｣

…え？

周りから聞いたんだ

それと同時に疑問に思ってしまう

どうして？

変な空気のまま教室に着いた