転校生の君 4 (ページ28)

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『誰か決まりましたか～？

発表は明日です！』

DO｢明日発表なら今日やる必要絶対ないよね｣

……(笑)

私も少し思った

DO｢今日はただの紹介だけだよ

Aちゃんは誰を選ぶ？｣

ギョンス君が横目でそう聞いた

…選ぶ？

｢誰も選ばない…｣

DO｢チャニョルじゃないんだ｣

……。

ギョンス君が顎でステージを指した

ステージに目を移すと、チャニョルさんがこっちを見ていた

…違う

席に座ってる人たちを見てるんだよね

きっと、彼女があの中にいるはず

DO｢アイツのあんな顔初めて見たよ｣

……っ

｢…そう｣

やめてよ

私はステージから目を逸らして床を見た

……知らないよ

彼女いるのに、それを隠してキスするの？

チャニョルさんも…ミンソクさんも……

思い出したくないのに、ギョンス君が変なことを言うもんだから少し考えてしまう

別に何も思ってない…

私が悪いんだから…

『では、途中経過ということで今の段階で自分が一番イケメンだと思った人を紙に書いて投票箱に入れて帰ってくださいねー！』

ステージにいた4人は中に戻ると、皆ゾロゾロと出口に向かってくる

するとギョンス君の握る力が少し強くなった

DO｢はぐれちゃいそうだから、もう少しここにいよう｣

出口から離れて、人が少なめのところに移動した

.

｢……｣

DO｢……｣

手を繋いでる事が段々と恥ずかしくなってくる

ギョンス君もそうなのか、顔を背けてる

DO｢…そ、そろそろ行こう｣

お互い気まず過ぎてゆっくりと手を離した

ギョンス君の後ろを歩いていると、後ろから誰かに腕を掴まれた

…！！

そこには笑顔の先生がいた

…っ

ギョンス君…！

ギョンス君の方に走ろうと思ったけど腕を掴まれていて無理だった

｢…ギョン…ん！！｣

口まで押さえられて、何も出来ない

ギョンス君はどんどん歩いて行ってしまう

ギョンス君…！待って！！！

…

終わったと思いかけた

DO｢先生｣

ギョンス君がまた引き返してきてくれた

そして私の腕を引っ張った

先生は渋々私の腕と口をから手を離した

JN｢用があるんだ｣

満面の笑みでギョンス君にそう言った

…怖い

助けて……

DO｢俺の彼女だからダメ｣

…っ！

DO｢他の子にして｣

JN｢ギョンス…そうだったんだな｣

…え？