転校生の君 4 (ページ19)

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JH｢これ食っていい？｣

裏で注文されるデザートを用意しながら、

さっき俺が貰った色んなものを指差しているジフ

LH｢うん｣

昨日のことは無かったかのように接するジフ

………はぁ。

"俺と違って既に気付いてあげてる"

あの時のジフの顔は何だか眩しかった

ジフは今、笑顔で接客してる

『なにこれ！誰の？差し入れ？食べていい？』

気付けば皆からもらった物がどんどん無くなっていった

.

JH｢お前いつまでいるんだよ｣

LH｢いる所ないもん｣

ジフがいないとつまんないし…

チャニョルはAだし、
ギョンスは何処にいるかもわからないし
ベクは女の子と歩いてるし…

JH｢そんな弱気だから取られるんだよ

頭良いのにそういうとこダメだね～｣

馬鹿にしたように笑うジフ

JH｢…人のこと言えないけど｣

ボソッと呟いて、アイスコーヒーをお客さんに持っていった

……。

ジフを見ると辛くなる

きっと話してくれたのは俺だけだろう

この話を聞いていたら、あんなに楽しく接する事なんて俺には無理

ふと時計に目を移すといつの間にか3時になっていた

あ、丁度いい。

人も沢山いるし、何もやらなくていいじゃん

…ってかジフっていつまで働いてるんだろう

お前こそ暇人じゃねぇか…

やたらと人が多いけど、邪魔にならない程度でコソコソ動いた

.

『ねえ～ルハン君は～？』
『接客してくれないの？』
『ルハン君っていつ来るの？』

外からそんな声が聞こえるけど、聞こえないフリ

隣でジフが大きくため息をついた

JH｢女の子達が待ってまーす｣

LH｢モテちゃうな～俺｣

そう言うと軽く頭を叩かれた

LH｢Aが来てから動くよ｣

時計を確かめると20分になっていた

…遅くない？

チャニョルと時間忘れちゃってるのかな

俺との時間、覚えてない？

『今日のラスト、楽しみよね～』

『ね！今年は、転校生のルハン君。1年生のセフン君、急に色気が増したベッキョン君、去年1位だったチャニョル君なんだもん』

…あー

ジフが前言ってたやつか

また聞こえないフリでもしようとした時

俺の耳はもうその声に傾いていた

『チャニョル君と歩いてたのって彼女……かな…』

彼女？Aが？
違うよ。

『綺麗な人だったよね…あれってまさか前噂になってた彼女じゃないの？』

綺麗な人？ん？？