転校生の君 4 (ページ16)

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LH｢いつから情報屋に？俺聞いてないんだけど｣

…どこから聞いたらいいのかわからず変なところから聞いてしまった

でも良かったのかもしれない

JH｢情報屋じゃねぇけど｣

…………わかってるけど。

するとジフの顔から笑顔が消えた

JH｢…アイツ、ジュノがどんな奴かは知ってるよ｣

LH｢…なんで？｣

何かある、ジフに

ジフはまた微笑んで言った

JH｢俺の彼女、アイツに殺されたんだ｣

ジフの笑顔が一瞬にして苦しそうに見えた

そして俺の頭が真っ白になった

何？

こんな時に冗談とか面白くないんだけど

LH｢嘘｢本当だよ｣

JH｢じさつしたんだ｣

ジフの顔からは笑顔がなくなって目線が自分の手元に移った

手を強く握りしめながら話すジフから、いつもみたいな雰囲気なんてこれっぽっちもなかった

JH｢俺が気付いてあげて、助けてあげてたら

今も、これからもずっと一緒だったんだけどな｣

俺は何も言えず、言葉を理解するのがやっとだった

JH｢教師なのに生徒襲うってどうかしてるよな

本当にムカつく、今でも。

アイツ、学校来なくなるまで追い込んでさ。

俺がいるから頑張って来るって言って来てくれても、その日来てからしばらく来なくなったり

そんなのが続いてさ

学校来ても様子が変で、常に怯えてた

おかしいってことはわかってた｣

ジフの声はどんどん掠れて苦しそうになって行く

JH｢抱きしめると、離れたくないってずっとくっついてきたり

ずっと泣いてたり

笑顔が好きだったのに

無理して作り笑顔ばっかりで

助けてって何度も言われた

でもその内容を話そうとすると、急にしゃがみこんで震え出したり、泣き出して

聞けなかったんだ｣

周りのザワザワした声よりもジフの声の方が耳に響く

JH｢辛かったのに俺は何もわかってあげられなかった

ずっと一緒にいてもダメだった

励ますしかできなかった

最後の日も久々の学校でさ、じゃあ明日ねって

これが最後なんて思わないよなー｣

若干目に涙を浮かべながら、外に目を移すジフ

俺も苦しくなってきた

JH｢みんなに死んだって伝えられてない

だから転校したとか休んだとか思ってる

まあ死んだって知ってる人も所々でいるけどね

綺麗な顔だったよ｣

もういいよ

JH｢鞄に手紙が入ってた

アイツがいるから辛い。ごめんねって｣