転校生の君 4 (ページ15)

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教室にジュノが来た時、Aを見ると固まっていた

作っている花を強く握っていて、よく見ると震えていた

…本当だったんだ

信じたものの、そんなドラマみたいなことあるのかと、半分疑っていた自分がいた

けど確信した

Aは立ち上がってフラフラしながらゆっくりと教室を出て行った

なんで助けてあげられなかったんだろう

声を掛けることだってできたのに

気まずい、びっくりした

そんな気持ちが大きくて何も出来なかった

Aが出て行く姿を横目でしっかりと確認しているジュノ

……

その前にいる女は気付かないで笑って話し続けていた

話してるにも関わらず、ジュノは外を見つめたまま
また扉に向かっていた

……本当に

本当なんだ

俺は後ろの扉から出てジュノと向き合った

……コイツは俺が知ってるのを知らないはず

LH｢先生。いい所に来たよね｣

笑顔を作って無理矢理コイツの腕を掴んで教室に引き戻した

…Aに何する気なんだよ

LH｢みんな！先生手伝ってくれるって～！｣

教室に響き渡るくらいの声で言うとほとんどの人がジュノを囲んで連れて行った

俺もその中に混じってジュノを見張った

A…大丈夫だったかな

チャニョルのところ行ったのかな…

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JN｢あ！俺仕事あるんだった！じゃあな！｣

初めに来た時より明らかに疲れきっている先生

そして逃げるように教室を出て行った

…うまく行った？

アイツは終始笑顔で途中、また俺も騙されそうになった

襲う

そんなこと絶対しなさそうで。

忘れない様に気を付けなきゃ。

そう決心した。

JH｢上手いね～｣

ジュノが居なくなるとジフが俺に寄ってきた

……え？

JH｢情報屋の俺が知らないとでも思う？｣

ニヤッと笑うジフが少し怖かった

……襲われてるって知ってるの…？

…情報屋………

JH｢なんてな｣

…………。

いやいやいやいやいやいやいやいや。

その場を立ち去ろうとしたジフの腕を掴んで止めた

LH｢…そこまで言っておいて聞かないわけなくない？｣

ジフと俺は自分の席に戻った

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ジフから出る一つ一つの言葉は

いつも見ているジフと違くて、胸が痛んだ

うるさくて、元気で、ふざけてるお前が

アイツの餌食になってたなんて______________