転校生の君 4 (ページ13)

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ルハン君は私の頬に触れながら優しく微笑んでくれる

……

その笑顔に何故か見惚れてしまっていた

LH｢…行こっか！｣

頬にあったルハン君の手が下に降りた

そして私の手を強く握って更に笑顔になって歩き出した

…ルハン君……

その笑顔
その行動

何故か惹かれてしまう

力の入っていない私の手を何も気にせず強く握るルハン君の手に少しドキッとした

.

LH｢もう終わっちゃったかな｣

ルハン君の言う通り、時間…かかりすぎたかも

LH｢Aって辛くてもずっと笑顔で尊敬するよ｣

足が止まらないように話しながら体育館に向かう

LH｢俺、正直に思ったこと口にしちゃうし｣

ルハン君はははっと笑いながらそう言った

充分優しいし…悪口みたいなものもないような気が…

"香水臭い"

………確かに正直に口に出しちゃうね

｢…人それぞれだからね｣

今のところそういう酷いことは言われたことないや

私も気をつけなきゃ…

…嫌われたら、何もかも終わっちゃうから

.

体育館に着くと大きな音楽が響いていた

LH｢あ｣

ステージをよーく見てみると、セフン君が踊っていた

…凄い

貧弱そうに見えたのに。

もっと見たい…

と思ったら、音楽が静かに消えていった

LH｢終わっちゃった～(笑)｣

私達はまず椅子にも座らず入口で立ったままだった

……

もう笑うしかないよね…

体育館中に響くセフン君への歓声

｢…凄い｣

セフン君もたくさんファンがいるのね…

体育館での出し物はしばらく無くて次のステージを準備するため、私達は教室に行くことにした

いつの間にか離れた手

…体育館に着いた時かな

するとルハン君がいつもの様な笑顔で言った

LH｢…Aってさ変わってるよね。｣

…え？

LH｢セフンの事絶対知らないでしょ｣

｢…さっき少し話したよ｣

ルハン君も一緒にいるの見てたのに何を言ってるんだろう

LH｢いや、そういう事じゃなくて…

セフンって女子から凄い人気なんだよ

アイドルみたいに｣

……ああ。

確かに今日初めて見たけど…

あんなに凄いとは思わなかった

LH｢他にもアイドルみたいな人はいるのに、

Aは他の女と違って落ち着いてて…全然違うよね｣

そう言われて頭に浮かんだ人はチャニョルさんだった

"学校イチの男がアンタを選んだ理由"