転校生の君 (ページ48)

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48 BH ページ48

俺は最低

俺はバカ

一番大切な友達を失った

俺も苦しかった

俺は強くないんだ

.

『なあ聞いた？』

同じクラスのツレがそう言い、話が始まった

『2組のAってやつ！』

…A？

Aがどうしたんだ？

『え！あ～お前仲良しだもんなーあはは！』

笑いながら言うコイツの伝えたいことが読み取れない

『あいつが学年一の嫌われ者？みたいなターゲットになったらしいよ』

…は？何それ

BH｢そんなんあんの？(笑)｣

いや流石におかしい(笑)

俺らは笑いながら話を終わらせた

何も無いに決まってる

…そう思ったのに、日が経つにつれて変化が出てきた

｢…なんか、私みんなと合わないみたい｣

いつものように一緒に帰る時、苦笑いでそう呟いたA

あんなのある訳ない

BH｢…どうして？｣

コイツは騒ぐタイプじゃないし、人見知りするから…

きっとそう

｢分かんない、凄い避けられるようになったんだよね～｣

そんなわけない

と思ったのに、周りは動き始めていた

BH｢嫌われてるわけないじゃん！｣

俺はそんなことしない

皆がそうでも絶対に

BH｢クラスでは1人になっても違うクラスに人なんていっぱいいるし！｣

……辛いはずなのに…

Aは昔からそうだ

辛いことがあっても笑顔で話す

もちろん泣くときは泣くけど……

今も我慢してるんだな…

俺はAに助けてもらったから、

BH｢まあ別のクラスにはイケメンベッキョン様もいるし？｣

｢何それ(笑)｣

君が笑ってくれるだけで、俺は幸せ

俺のずっと大好きな人

.

.

中学に入ってから、俺はいじめられるようになった

『本当にうるさい』

『マジでクズだよな、行こー』

『…なんでついてくんの？』

どうにか仲良くなろうと、元気に明るく絡んでみたり、控えめに話しかけてみたり

できる限りの事は全てやった

『何アイツ(笑)お前友達になってやれよ(笑)』

遠くからそんな声が聞こえてくるのが多かった

学校も行きたくなくなって一時期行くのをやめた

BH｢今日も行かない｣

母さんの口からはため息ばかり

俺って邪魔な存在じゃん

毎日部屋に引きこもってそんな事を考えていた

無理やり学校に行かされ、教室に入ると俺に刺さる痛い目線

帰りたくてしょうがない