転校生の君 (ページ31)

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XM｢Aの性格ではキツイだろうな

どれだけ皆に嫌われてる人でも、その人に話しかけられたら無視出来ないようなやつだもん｣

中学の時…そうだった

XM｢そんな奴がみんなに好まれてる奴を無視できるわけない…けど、頑張らないとな

お前の体が持たないよ｣

頑張って

そう言ってミンソクさんは帰って行った

.

LH｢また保健室に行ってたんだって？大丈夫｣

やっぱり来ると思った

私は机に顔を伏せて返事をしなかった

ルハン君が来る前からずっと伏せていた

辛い

胸がすごく痛い

こうなるから中学の時も無視出来なかった

LH｢…寝てるのかな？｣

話しかけないで

『ルハン何してんのー』

遠くからそんな声が聞こえる

私に話しかけない方がいいって、やめなよ

授業の時も外を見て、右側のルハン君の方は見ないようにした

図書室に行けば、ルハン君がいないからほっとする

前みたいに来ない事を願って_____________

.

ルハン君と関わるのをやめて何日か経った

DO｢元気ないみたいだね｣

学校で話せるのはギョンス君だけだ

｢元気だよ｣

DO｢ルハンが心配してたよ｣

ギョンス君のその一言に胸が更に痛む

DO｢俺嫌われたって、ずっと言ってるよ｣

…もうルハン君の話はやめようよ

｢そんな事ないよ｣

ハンナさんだったり、周りの女子が怖いから

こうするしかないの

ルハン君ごめんね

DO｢噂をすればってヤツかな｣

……嘘でしょ

ギョンス君の顔を見ると目線が入り口方向に動いた

恐る恐る後ろを振り向く

そこにいたのは、息を切らした一番関わりたくない人と

一番会いたくない人

よりによって何でベクを連れてくるの

ルハン君達はガラス窓から身を隠すようにしゃがんだ

『あっちよ！絶対！早く！』

……何でここに逃げてくるの

ここで会うのが一番怖いのに

LH｢久しぶり｣

気まずそうに声を掛けてきたルハン君

その顔を見たら無視なんて出来ないよ

私は笑顔を作って頷いて、すぐに顔を逸らした

ここから出たい

ベクが居るのが一番嫌だ

一番苦しい

LH｢…俺、言い過ぎたかな

付き合ってないのに付き合ってるって…

ごめん。嫌だと思ってなくて…本当にごめん｣

そんな中申し訳なさそうにするルハン君に胸が痛む

首を横に振っても、申し訳なさそうにしてる

声に出さなきゃダメ？？