転校生の君 (ページ18)

今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:76,232 hit

18 ページ18

LH｢ごめんね、俺のせいで｣

悲しそうに言うルハン君

｢そんな事ないよ。全然大丈夫だし！｣

なんとか気紛らわせようとすると、ルハン君はニコッと笑ってくれた

……よかった

｢ルハン君があんなこと言うなんて驚いたよ｣

LH｢そう？だって臭いじゃん｣

さっきも今も、笑いながら言うから怖い。←

LH｢我慢はできるよ。でもAを押した時、もう我慢出来なくなってさ｣

｢気にしなくていいのに｣

優しすぎるよ

LH｢そこまで俺は最低なヤツじゃないよ｣

…すごい事言ってたけどね(笑)

LH｢無理して笑ってたんだと思うけど、良かった｣

｢ん？｣

どういう事？？

LH｢元気無かったじゃん｣

…確かに忘れてたかも

LH｢良かったよ｣

さっきまで本を見てたのに、少し微笑んでこっちを向いた

胸が小さく跳ねた気がした

…なんてね。

久々に目を合わせて緊張しただけだよね、きっと。

LH｢そろそろ戻ろっか、時間だし｣

そう言って立ち上がったルハン君に続いて私も図書室を出た

…相変わらず一緒に戻るのは慣れない

今日のことがあったから余計怖かったりする

皆の目線はルハン君だけどね…

怖い怖い。

教室に戻るとルハン君の周りにいろんな人が集まって来る

『ルハンー、ハンナさんが探してたぞ。どこ行ってんだよ』

LH｢誰それ？｣

そんな会話をあとにして自分の席へ戻った

LH｢ハンナねぇ…あのくっせぇ女が…｣

『んー？何か言ったか？』

LH｢いや、何も！｣

…怖いよルハン君。

.

仕事中も頭の中はミンソクさんのことでいっぱいだった

もし今日会わなかったらどうしよう

面倒臭いって思われて別の道から帰ってるかもしれない…

マイナスなことばかり頭に浮かぶ

.

…いるかな……

親しい人でも緊張する

XM｢A｣

後ろから聞き覚えのある声

後ろを見ると、気まずそうに微笑むミンソクさんが小さく手を振っていた

ほら、やっぱりミンソクさんだ

｢ごめんなさい、昨日｣

XM｢俺の方こそごめんね、辛いのに｣

｢ミンソクさんは悪くないよ、話したいだろうしアイツが気になるだろうし……

私が悪いの｣

ミンソクさんは悪くないのに

XM｢俺は辛い思いなんてしてないもん

あいつの事話す時、いつも声震えてる｣

…嘘

そんなつもりないのに…