転校生の君 (ページ16)

今日:8 hit、昨日:4 hit、合計:76,238 hit

16 ページ16

LH｢今日も行けなくてごめんね｣

毎日言ってくる。

別に全然いいんだけどな…

そうしてまた授業に集中するルハン君

みんな寝てるのに…

やっぱりこの転校生よくわからない。

.

『ルハン君！部活頑張ってね！』

『ルハン君バイバイ～！』

すごい人気……

女子達メロメロじゃん。

…っと、早く帰らなきゃ

.

｢いらっしゃいませ｣

お客さんの注文を紙にメモする

同じ学校の人が来てもじっくり見るわけじゃないし、それから関わりがあるわけでも無いから覚えていない

でもたくさん来てくれる人は顔を覚える

いつもいつも人が多いなぁ

休む暇もないや

.

なんやかんやいつものように終わらせて、帰ろうとすると後ろからミンソクさんがやって来る

XM｢お疲れ様っ｣

｢ミンソクさんもお疲れ様～｣

毎日毎日塾って大変だな～…

.

XM｢ベクってさ｣

不意にその名前を出すミンソクさん

｢ミンソクさん｣

XM｢あぁ、ごめん｣

時々そんなことがある

｢ごめんなさい｣

私のせい

ミンソクさんは沢山話したいだろうし、どうなったのかも聞きたいだろうに

私のせいで何も話せない

ミンソクさんはとっても優しいから気をつかってくれる

｢本当にすみません｣

いてもたっても居られなくなって、ミンソクさんがいるにも関わらず走って家に帰った

すぐ近くにあってよかった

…………って、私何やってんの

最悪じゃん

はぁ…明日も会えるかな

会えたらちゃんと謝らなきゃ

携帯にミンソクさんから1通メッセージが来ていた

"ごめんね"

こんな奴でも、今もずっと仲良くしてくれて助けてくれる

ミンソクさんの優しさに胸が熱くなった

.

いつも聞こえてくる女子達の声も耳に止まるけど、今日は気分が悪いのか何も思わない

…はぁ

今日は曇り。空を見ててもパーッとしない

ミンソクさんは嫌にならないのかな

会いたいって言ったら会いに来てくれて、話したいっていえば話してくれて

ワガママ…。抑えないとな。

図書室のドアが開いた

LH｢やっほー｣

笑顔で手を振って入ってきたルハン君

…なんか久しぶりって感じ

またひとつ開けて隣に座って近くにある本をペラペラ捲ってる

今日はギョンス君がいないみたい

LH｢何かあったの？｣

2人きりの中ルハン君がそう言った