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『あ”あ”ぁ”ああ”！！！！！！！！！！』
何もない、真っ白な病院の個室に広がる私の声。
あの夜、私は大事な人を亡くした。
白い部屋のベットに、安らかに眠っている、真一郎。
マ「…ねぇA…いつまでそこにいンの？」
なかなか私が顔をあげない私を心配した万次郎が、わたしを呼びに来てくれたみたいだった。
『…ごめん』
そう呟いた私に、万次郎は少し黙る。
マ「辛ぇのはわかるけどさ、いまのAのまんまだったら、シンイチローも悲しむって」
『…そう、だよね。うん…わたしも変わんなきゃ、』
すこし、顔をあげてみようと思った。
万次郎も少し嬉しそうに笑った。
マ「ウン。…まあ、シンイチローの代わりに俺が彼氏になってやってもいーよ？」
五歳も年下が偉そうに。
『…万次郎はないかなー、安心して。しかも真ちゃんとも付き合ってはないし！』
真ちゃんにまたちゃんと笑って会えるように、ちゃんと生きようと思った。
そんな瞬間だった。
続く
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作者名：まるもち。 | 作成日時：2024年3月11日 23時
