~貴女のお世話をさせて頂けませんか？~【桃】 (ページ13)

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十三話。ページ13

～A～

__そろそろ鬱陶しいから。そう圧をかけてから右側に体重をかけて看護師さんに支えられながら、

一歩一歩とゆっくり進む。

久々に歩いたせいで感覚がおかしい、

傷も表現し難いがやはり痛む。

「なんで歩けてるんですか。...」

『へ？』

看護師さんの一言に間抜けな声が出る。

___いやいや、それ看護師言ったらいかんだろ。

そう心で思いながら、なんでですか？と問いかける。

「小瀧さんがあまりにもお世話したそうに

チョロチョロしてたから、

先生に言ってまだ早いけどーって事だけど

今歩いてもらってるんですよ、」

回復力すごいですねー。

と、此処に来て何度も言われている台詞をはかれ、

その後に"まるで__"っと何か言いかけ

咳払いをする看護師さん。

...何を言おうとしたのだろうか。

「というか、小瀧さんが介護するんじゃないですか？...」

『ぁ、いや、そこは。』

「何故かドクターストップをかけられました。」

手を前で組みスンとした真顔で言うのんちゃん。

『なんか、ワクワクしてるのが腹立ったそうです先生。...』

まぁ、まず私が男の人と接触無理なので。

と付け加えると、俺の居る意味ッ。

と、のんちゃんが顔を覆った。__

ーーー

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